【監修】サウナは肩こりに良い!理由や効果的な利用法を解説

首や肩、背中に痛みや張りを感じる肩こり。厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、病気や怪我の症状別有訴率の1位は腰痛、そして2位は肩こりだそうです。この結果からもわかる通り、肩こりは日本人の国民病と言っても過言ではなく、皆さんの中にも「辛い肩こりをなんとか改善したい」と思っている方がいらっしゃるはずです。

肩こりの改善法というと、マッサージやストレッチを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はサウナもその一つとして挙げられます。サウナを上手に利用して肩こり改善を目指してみてはいかがでしょうか。

この記事ではサウナと肩こりの関係性に焦点を当て、サウナが肩こりに良い理由や肩こりに効果的なサウナの利用法などについて解説します。

1.サウナが肩こりに良い理由は?

肩こりを引き起こす原因はいくつかありますが、代表的なものは血行不良です。デスクワークや冷えなどにより肩周りの筋肉がこわばって血管を圧迫すると、血行不良になります。すると本来なら血液中の酸素により分解されるはずの、乳酸などの疲労物質が筋肉中に蓄積。神経を刺激して痛みやだるさといった肩こりの症状を引き起こします。

肩こりを改善するためには、血行を促して筋肉中に疲労物質が溜まらないようにすることが大切です。サウナには熱により血行を促進し、肩こりを改善する効果が期待できます。また利用の仕方によっては自律神経を整え、肩こりの改善につなげることも可能です。

1-1.血行の促進

私たちの体は体温を一定に保つため、気温が高くなると体表近くの血管を拡張して血行を促し、熱を体外に逃そうとします。

この反応はサウナに入った時にも起こるため、血行不良による肩こりの改善にサウナは効果的であると言われます。

1-2.自律神経の調整

自律神経とは、自分の意志とは関係なく自動的に働く神経のことです。呼吸や循環、消化、生殖などの機能は、この自律神経により調節されています。

自律神経には活動時に働く交感神経と、休息やリラックス時に働く副交感神経があります。私たちの体は必要に応じて両者を切り替えながら体の機能を調節していますが、ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスなどにより、この切り替えが上手くいかなくなるケースは珍しくありません。切り替えが上手くいかず交感神経が優位になった状態が続くと、血管が収縮して、血行不良による肩こりが引き起こされます。

サウナには、交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにする働きがあると言われています。サウナ→水風呂→外気浴→サウナ…を短時間に繰り返すため、温度変化に合わせて血管の拡張と収縮が繰り返されて、自律神経のスイッチが鍛えられやすいからです。自律神経の切り替え不良による肩こりを改善する効果も、サウナには期待できます。

2.肩こりに効果的なサウナの利用法は?

サウナにはいくつかの利用法があります。中でも温冷交代浴と高温短時間浴は肩こりの改善を期待できる利用法です。

2-1.温冷交代浴

温冷交代浴は自律神経のスイッチを鍛え、肩こりを改善するのに役立ちます。サウナに約10分間入った後で水風呂に1〜2分間浸かり、さらに外気浴することを繰り返す方法です。

温冷交代浴では体温の変化に合わせて、短時間で交感神経と副交感神経が切り替わります。その結果、自律神経のスイッチが鍛えられ、血行不良が原因の肩こりを改善することにつながります。

2-2.高温短時間浴

高温短時間浴も、肩こりの改善効果が期待できるサウナの利用法です。90〜100℃のサウナに5〜8分間入る方法で、短時間で皮膚を刺激することで自律神経の調整能力を上げられると考えられています。

「肩こりを改善したいが水風呂は苦手」という方にもおすすめの方法です。

3.サウナの利用NGな肩こりの種類は?

血行不良からくる肩こりの改善には、サウナの利用が効果的と言われています。しかし心臓疾患や炎症が原因で肩こりが起きている場合は、サウナの利用により症状を悪化させてしまう恐れがあります。自己判断でサウナを利用するのはやめましょう。

3-1.心臓疾患による肩こり

心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患により、肩に痛みを感じることがあります。この場合、自己判断でサウナに入るのはNGです。サウナや水風呂に入ると、心拍数や血圧が大きく変動するため、心臓や血管に負担がかかりやすいからです。

ただし病気の状態によっては、時間や入り方を工夫すればサウナを利用できる場合もあります。いずれにしても事前に利用できるかどうか、できる場合どのくらいの時間、どんな方法で利用すればいいかを主治医に確認しておくことが大切です。

3-2.炎症による肩こり

寝違えや四十肩、筋肉疲労など、炎症による肩こりが起きている場合も、サウナを自己判断で利用するのはやめておきましょう。サウナで温めることにより、炎症が悪化してしまう可能性があるからです。

炎症による肩こりの疑いがある場合には、まずは病院を受診しましょう。その上で医師にサウナの利用について相談してみてください。

4.温熱効果を得られるRecovery Sleepのアイテム

血行の促進や自律神経の調整により、肩こりの改善を期待できるサウナ。しかし日本では自宅にサウナがあるケースが少ないため、頻繁にサウナを利用するのは難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。

そんな場合は、手軽に温熱効果を得られるアイテムを併用してみてはいかがでしょうか。
Recovery Sleepには、体熱を赤外線として輻射することで自然な温かさをもたらす商品があります。

その中でも代表的な商品である「Rcovery Sleep敷きパッド」と「Recovery Sleep枕カバー+本体セット」について、引き続きご紹介させていただきます。利用を検討してみてください。

4-1.Recovery Sleep敷きパッド

Recovery Sleep敷きパッドの大きな特徴は、自然の鉱石を糸に練り込んだ特殊素材「Recovery Sleep®」を使用していることです。鉱石の働きにより体熱が赤外線として輻射されるため、自然な温かさを得られます。肩こりに悩む方にも役立てていただけるでしょう。

また特殊素材「Recovery Sleep®」は、吸放湿性に優れているのも特徴です。寝汗による寝具内の蒸れを軽減し、睡眠を快適なものに導いてくれるはずです。肩こりの原因となる自律神経の乱れは睡眠不足によっても引き起こされます。Recovery Sleep敷きパッドで、快適な睡眠を目指してみてはいかがでしょうか。

Recovery Sleep 敷きパッド

4-2.Recovery Sleep枕カバー+本体セット

Recovery Sleep枕の大きな特徴は、自分好みの高さにカスタマイズできることです。7つの部屋に分かれており、それぞれの中材を調整することで首や肩の快適さを追求できます。「朝起きると肩周りがこわばって、こっている」と感じる方に、ぜひ試していただきたい商品です。

Recovery Sleep枕は専用のカバーを付けて使用します。カバーには、体熱を赤外線として輻射する特殊素材「Recovery Sleep®」が使用されているため、温かさによる肩周りのスッキリ感も得られるはずです。

Recovery Sleep枕カバー+本体セットの商品ページ

まとめ

血行の促進や自律神経の調整作用があるサウナは、肩こりの改善に役立つと言われています。特に大きな体温変化を引き起こす温冷交代浴や高温短時間浴は、おすすめの利用法です。

ただしサウナでは、体温変化に合わせて心拍数や血圧の変化も大きくなります。肩こりが心臓疾患や肩周りの炎症からきている場合、逆効果になってしまう恐れもあります。少しでも不安がある場合は、利用していいかどうかを主治医に確認することが大切です。

またサウナを頻繁に利用するのが難しい場合には、温熱効果を得られるアイテムの利用も検討してみてください。無理のない範囲で上手にサウナを利用し、辛い肩こりに対処していきましょう。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

この記事に関連する商品

"肩こり"に関連するその他のコラム記事