アイマスクを寝るときにつけるメリット・デメリットは?睡眠用アイマスクの選び方とおすすめ商品も紹介

「寝るときにアイマスクをつけるとよく眠れる」というイメージを抱いている人は、多いのではないでしょうか。一方で、「アイマスクをつけたまま寝てしまっても大丈夫?」という、漠然とした不安を抱えている人もいるかもしれません。

アイマスクを寝るときにつけると、寝つきがよくなったり、熟睡できたりというメリットが多々あります。しかし、ライフスタイルや選び方次第では、デメリットになり得るのも事実です。

そこでこの記事では、睡眠時にアイマスクをつけることで得られるメリットとデメリットをまとめています。そのうえで、寝るときにつけるアイマスクを選ぶためのポイントを解説。おすすめのアイマスクも紹介するので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

1.アイマスクをつけたまま寝ても大丈夫?

寝るときにアイマスクをつけたほうが良いか、つけないほうが良いかは、人それぞれです。アイマスクを寝るときにつけるメリットが多々ある一方で、「つけっぱなしだと違和感があって寝苦しい」と感じてしまう人もいるでしょう。

良質な睡眠のためには、ストレスを感じずに眠ることが大切です。睡眠時にアイマスクをつけるかどうかは、その時々のコンディションに合わせて判断してみてください。

また、アイマスクをつけたまま意図せず眠ってしまい、不安になった経験がある方もいるのではないでしょうか。一般的なアイマスクは、基本的には睡眠時の着用を想定して作られています。使い捨てタイプのホットアイマスクであっても、そのまま眠ってしまっても問題ない場合が多いです。

しかし、目のまわりはデリケートなため、十分な注意が必要です。睡眠時の着用に限らず、条件によっては使用できないケースもあります。必ず、パッケージに記載されている注意事項や取扱説明書などをよく読んでから使用するようにしましょう。

2.アイマスクを寝るときにつけるメリット

アイマスクには商品ごとに遮光や発熱機能、アロマ機能、スピーカー機能などさまざまな機能が付いています。これらの機能により、アイマスクを寝るときにつけるといろいろなメリットを享受できるといわれています。

引き続き、アイマスクを寝るときにつけるメリットについて1つずつ解説していきますので、ご覧ください。

2-1.寝つきを良くする

アイマスクを寝るときにつける大きなメリットの1つに、寝つきを良くすることがあります。

私たちが眠くなるとき、体内ではメラトニンという入眠を誘うホルモンが分泌されています。このメラトニンは光により分泌量が左右され、光が当たらない暗いときにたくさん分泌されるようになっています。そのため、アイマスクにより目から入る光を遮断することで、メラトニンの分泌量を増やし、寝つきを良くすることができるのです。

睡眠時のアイマスクは、寝つきの悪さに悩む人や、もともと睡眠時間が短い人におすすめです。

2-2.熟睡できる

睡眠の質が向上し、熟睡しやすくなることも、寝るときにアイマスクをつけるメリットです。先ほども説明しましたが、目に届く光を遮ると、眠りのホルモンであるメラトニンの分泌がスムーズになります。寝つきを良くするほか、眠りの質を高めるのにも有効です。

目を閉じるだけだと、人間の目は光を感知してしまいます。夜であっても、ドアやカーテンの隙間を通して寝室外から光が入ってきてしまうことは少なくありません。遮光性の高いアイマスクでしっかり目をガードすることで、眠りをスムーズにし、効率よく休養をとることが可能です。

夜の睡眠時だけでなく、オフィスや移動中に仮眠をとりたいときにも、アイマスクが活躍します。

2-3.目の疲れを和らげる

アイマスクを寝るときにつけると、疲れ目の不快な症状を和らげることが期待できます。そもそも疲れ目とは、長時間近くのものを見たりストレスを感じたりしたときに、目のピント調節を担う毛様体筋がこり固まってしまうことで引き起こされます。

毛様体筋のこりは、血流を良くすると、ほぐれてすっきりします。ホットアイマスクのように目元を温められる製品を活用することで、改善を促せる可能性も。アイマスクでしっかりと目を休め、予防することも大切です。

2-4.肩・首こりの悩みを軽減できる

寝るときにホットアイマスクをつけると、つらい肩や首のこりの悩みを解消することにもつながります。

疲れ目により起きる目の痛みや重さ、視界のぼやけなどの不快な症状は、私たちにとって大きなストレスとなります。そして、そのストレスにより肩や首がこわばって、こりとして現れてしまうことがあるのです。

目の疲れと肩こり・首こりは連動しているといわれることもあるくらい、密接に関わっています。ホットアイマスクやアイマスクを活用して目を労わることが、結果として、肩・首こりの悩みを軽減する可能性が考えられるのです。

2-5.美容への効果を期待できる

目元を温めることは、美容にもうれしい効果をもたらします。例えば、ホットアイマスクは、目元のケアにおすすめです。

目元のクマやむくみの原因の1つは、血行不良です。目元に青クマやむくみが出ている場合、血行不良が起きているかもしれません。血行不良になると毛細血管中には酸素を持たないデオキシヘモグロビンが増え、血液が暗赤色になります。この血液が肌の上から透けて見えるのが青クマです。また、血行不良になると細胞間の水分も過剰になり、むくみとして現れます。

目元を温めると、血行が良くなることが期待できます。目元美容に力を入れたい人は、目元ケアの1つにホットアイマスクを取り入れてみても良いかもしれません。

また、目元に関わらず、美容には睡眠が大切です。美容には、睡眠中に分泌される成長ホルモンが大きく関わっており、良質な睡眠をとることが必須。アイマスクで睡眠の質を上げることは、美容においても良い影響をもたらします。

2-6.リラックス感を得られる

アイマスクの中にはアロマやスピーカー機能、マッサージ機能など、特別な機能が付いたものもあります。これらの機能によりリラックス効果を得られるのも、寝るときにアイマスクをつけるメリットの1つです。

遮光や発熱などの機能にこれらのリラックス機能が加わることで、アイマスクを寝るときにつけるメリットをさらに享受できるようになるでしょう。

3.アイマスクを寝るときにつけるデメリット

アイマスクを寝るときにつけると、健康や美容に良い効果が期待できます。しかし、つけ方やつけるタイミングを間違うと、悪影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

アイマスクのデメリットについてもしっかりと理解し、正しく使いましょう。引き続き、アイマスクを寝るときにつけるデメリットについて解説していきますので、ご覧ください。

3-1.締め付け・圧迫感によるストレス

耳掛けタイプや頭に回すストラップタイプ、立体タイプなど、アイマスクの構造は商品ごとにさまざまです。自分の頭や顔の形に合わない構造のものをつけていると、締め付け感や圧迫感が気になって睡眠の妨げになるかもしれません。

アイマスクを購入する前にはできればフィッティングをして、自分に合う構造かどうかを確かめましょう。通販などで購入する場合は、ストラップの長さ調節ができるものやノーズワイヤーで鼻周りの形が調節できるものを選ぶと安心です。

3-2.熱による肌への負担

ホットアイマスクをつけたまま眠りにつくときは、熱による肌への負担に注意してください。
一般的に、低温やけどは44〜50℃程度のものに、地肌が数分〜数十分触れ続けることで起こるといわれます。

使い捨てタイプや電子レンジで温めるタイプのホットアイマスクは、約40℃で5〜30分程度発熱するため、基本的には低温やけどの心配はありません。しかし、電子レンジで温めるタイプの場合、連続して温めてしまうと通常より温度が高くなる可能性があります。温め方法を間違うと低温やけどの危険性があるため、使用前には取り扱い説明書をよく読み、使用方法を守ることが大切です。

電気で温めるタイプのアイマスクについては、基本的には自動タイマーや自分で調節するタイマーがついているため、低温やけどの心配はありません。

上記の通り、ホットアイマスクは、正しく使えば低温やけどの心配はほとんどないものです。敏感肌などの理由からどうしても不安があるという場合は、念のため初回使用時には眠ってしまわないようにしましょう。もちろん、熱すぎると感じる場合や皮膚に異常を感じる場合はすぐに使用を中止してください。

3-3.マツエク(まつ毛エクステ)への影響

マツエク(まつ毛エクステ)を付けている人は、アイマスクやホットアイマスクを寝るときにつけないほうが良いといわれています。

マツエクはグルーという瞬間接着剤で付けていきます。グルーの主成分はシアノアクリレートというものですが、このシアノアクリレートの耐衝撃性や耐熱性、耐水性は高くありません。そのため、エクステがアイマスクの繊維に引っかかって取れてしまう可能性や、ホットアイマスクの熱や蒸気でグルーが劣化してしまう可能性が指摘されています。マツエクをしているときはアイマスクの使用は控えたほうが無難です。

なお、マツパ(まつ毛パーマ)に関しては、アイリストの多くがアイマスクをつけても問題ないという見解を示しています。基本的には、アイマスクをつけてもパーマが取れることはないと考えられますが、心配な場合は担当アイリストに確認してみると良いでしょう。

4.睡眠用のアイマスクを選ぶときのポイント

寝るときのアイマスクは圧迫感やズレ、肌への負担を感じることなくつけられるかが重要になります。具体的には「フィット感」「素材」「温め時間」「寝るときの姿勢」の4ポイントに着目して選ぶのがおすすめです。

引き続き、上記の4ポイントについて詳しく解説しますので、参考にしてみてください。

4-1.フィット感

寝るときにつけるアイマスクは、快適なフィット感のものを選びましょう。締め付け感や圧迫感が強いと気になってぐっすり寝られないかもしれません。また、逆にゆるすぎても十分な遮光性が発揮されず、質の高い睡眠を得にくいでしょう。

基本的には、頭の締め付け感をなくしたい場合は耳掛けタイプが、耳が痛くなるのが不安な場合は頭に回すストラップタイプがおすすめです。また、目や鼻に負担をかけず、遮光性を高めたいなら、立体構造やノーズワイヤーがついているタイプを選ぶと良いでしょう。

フィッティングができない通販などを利用する場合は、口コミを見てみるのがおすすめです。「耳掛けタイプなのに耳が痛くなりにくかった」「ノーズワイヤー付きで鼻にフィットした」など参考になるものがあるかもしれません。

4-2.素材

寝るときのアイマスクは長時間肌に触れることになるので、肌触りの心地良さや衛生的に使えるかも重視したいポイントです。

例えば、コットン(綿)素材のものは肌が弱い人に、シルク素材のものはしっとりとした肌触りが好みの人におすすめです。また、衛生面が気になる人には洗濯可能なものや、不織布などの使い捨てタイプが合うでしょう。

アイマスクというと、遮光性や発熱時間などの機能面に目がいきがちですが、素材についてもしっかりと検討して選ぶことが大切です。

4-3.温め時間

ホットアイマスクの発熱時間は商品ごとに異なり、5〜30分程度と幅広くなっています。

寝るときに使う場合は肌への負担を考慮して、念のため発熱時間が短めの商品から試してみるのがおすすめです。電気式タイプの場合は、まずはタイマーを短い時間に設定して使ってみましょう。

なかには、特殊素材によって、目元をじんわりと温めるタイプのアイマスクもあります。温めすぎによる肌への負担が心配な人や、細かな設定が面倒な人におすすめです。

4-4.寝るときの姿勢

寝るときのアイマスクは、寝姿勢に合わせて選ぶことも大切です。

座って仮眠を取るときに使いたい人や、横向きで寝ることが多い人は、ずり落ちにくい耳掛けタイプや頭に回すストラップタイプを選びましょう。耳掛けタイプには髪型を崩さずに済むという利点が、頭に回すストラップタイプには耳が痛くならないという利点があります。どちらが自分にマッチするか考えてみてください。

一方、布団などで仰向けに寝ることが多い人なら、耳や髪型に影響のないノンストラップタイプでも大丈夫でしょう。特に、小豆やビーズが中に入っているものは適度な重みがあり、少し動いてもずり落ちにくいのでおすすめです。

5.寝るときにもつけやすいRecovery Sleepアイマスク

アイマスクを寝るときにつけるメリット・デメリット、寝るときにつけるアイマスクの選び方について解説してきました。ここまでご覧になった方の中には「寝るときにおすすめのアイマスク名を具体的に教えて欲しい」と思った方もいらっしゃるはずです。

そんな方には、Recovery Sleepアイマスクをおすすめします。

Recovery Sleepアイマスクには、長さ調節できるストラップが付いています。適度なフィット感に調節できるので、締め付けによる睡眠妨害の心配がありません。また、中綿には鉱石が練り込まれた特殊素材を使用しており、体の熱を輻射して自然な温かさを得られるようになっています。疲れ目や肩こり改善、目元美容への効果なども期待できるでしょう。

寝るときのアイマスクをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

Recovery Sleepアイマスク

まとめ

寝つきを良くしたり、疲れ目を和らげたりなど、健康や美容におけるさまざまな効果をもたらしてくれるアイマスク。

寝るときにアイマスクをつけることで得られるメリットは多いですが、選び方や使い方によっては、睡眠や美容に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。フィット感や素材、温め時間などを考慮して、自分にぴったりのアイマスクを選ぶことが大切です

この記事で紹介した、寝るときにアイマスクをつけるメリット・デメリットをよく理解して、アイマスクを選んでみてください。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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