【監修】夏におすすめの敷きパッドとは?素材や機能など、選び方のポイントを解説

夏用の敷きパッドは素材や機能で選ぼう!選び方とおすすめ商品紹介

「夏の睡眠をもっと快適にしたい」「寝苦しい夏も朝までぐっすり眠りたい」。

ジメジメとした梅雨の時期や、熱帯夜が続く真夏に、こんな風に思った経験があるのではないでしょうか。夏用の敷きパッドとしては、ひんやりと気持ちいい冷感タイプが人気です。しかし、冷感タイプだけでなく、敷きパッドの素材にはさまざまなものがあり、選択肢が豊富。どれを選ぶかによって、寝心地や快適度が大きく変わるものです。

そこで今回は、夏用敷きパッドの選び方を解説します。素材ごとの特徴や購入時のポイントのほか、快適な眠りを提供してくれるおすすめの商品もご紹介します。夏の時期の敷きパッド選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

1.夏におすすめの敷きパッドとは

そもそも敷きパッドとは、マットレスの上に敷いて使用する寝具です。寝心地の向上や湿度・温度の調節、マットレスの保護などに役立ちます。

とくに汗をかきやすい夏場は、敷きパッドを敷いておくことで、マットレスが汚れるのを防ぐことができます。敷きパッドは必ずしも必要というわけではありませんが、睡眠環境を快適に整えてくれるので、ぜひ使用を検討してみてください。

さまざまなメーカーから販売されている敷きパッドですが、夏用としておすすめなのは、触れるとひんやりとする冷感タイプや、汗をしっかり吸収してくれるタイプ、速乾性に優れたタイプです。素材によって使用感が大きく異なるため、特性をしっかり把握したうえで購入するようにしましょう。

2.敷きパッドに使われる素材ごとの特徴

敷きパッドを選ぶ際に重要なのが、素材です。どの素材でつくられた敷きパッドを選ぶかによって、夏の快適度が大きく変わります。天然素材、化学素材で使用感はそれぞれです。

以下では、敷きパッドに使われている主な素材の特徴を解説していきます。

2-1.麻(リネン)

植物性の天然素材である麻は、吸水性が高く、汗をしっかり吸ってくれるのが特徴です。また、吸湿性と放湿性に優れており、夏用の素材として重宝されています。

シャリ感のある触り心地もポイントです。天然の接触冷感素材とも言われ、さらりとした涼しげな質感を感じられます。若干の硬さが気にならなければ、夏にイチオシの素材です。

しかし、価格は比較的高い傾向にあります。

2-2.綿(コットン)

表生地に関わらず、詰め物や裏生地としても使われる綿。肌触りが良く、夏を含めたオールシーズン人気の素材です。柔らかい質感が好みの方に向いています。

綿は吸湿性が高いのが特徴。放湿性がやや低いため、場合によってはジメジメとした感じが気になることもあるかもしれません。その場合は、麻とブレンドされたタイプを選ぶことで解決できます。

綿素材は、洗濯がしやすい点もメリットです。

2-3.レーヨン

レーヨンは、天然繊維由来の化学繊維です。シルクの代替品としてつくられるようになった素材として知られています。シルクさながらのなめらかな肌触りと光沢感が特徴です。

すべすべとした質感で、夏場にもぴったり。通気性や吸湿性に優れており、清涼感を感じられるのもポイントです。洗濯がしやすいのも魅力と言えます。

2-4.ポリエステル

ポリエステルは、オールシーズン向けに使用されている化学繊維。洗濯がしやすく、安価なのがメリットです。

肌触りはさらさらとしたものが多いですが、汗を吸収せず、蒸れやすい傾向にあります。汗をかくとペタッとした肌触りが気になることもあるでしょう。検討する場合は、綿とブレンドされているものをチェックしてみましょう。

また、近年は、技術によって吸水性を高めたタイプのポリエステルも存在します。口コミを参考にして判断するのもひとつの方法です。

2-5.混紡(ブレンド)

ブレンドとは、複数の素材をかけ合わせた素材のことです。それぞれの素材のメリットがかけ合わさり、単一素材よりも使いやすくなっているケースも多々あります。

例えば、綿80%ポリエステル20%であれば、綿の柔らかさにポリエステルの丈夫さがプラスされています。この場合、ポリエステルの蒸れやすさを綿が一定カバーすると考えられます。しかし、湿気を取り除きたい場合は、ポリエステルの比率は50%以下が望ましいでしょう。

2-6.羊毛(ウール)

ウールは主に詰め物として使われます。吸水性や吸湿性、放湿性に優れており、蒸れにくいのが特徴です。さらっとして快適なため、その点では夏にも使用できます。

しかし、自宅での洗濯が難しい点がデメリットです。夏は汗をかきやすいため、敷きパッドを定期的に洗濯する必要がありますが、ウールの場合はそれが難しいでしょう。そういう意味で、夏には使用しにくいといえます。

2-7.羽毛(ダウン)

詰め物として使われるダウンは、保温力が高いため、冬に使用するのがおすすめです。夏の使用には向きません。

2-8.吸湿剤

敷きパッドのなかには、中綿として吸湿剤が使われているものも存在します。除湿繊維やシリカゲルなどを使用し、吸放湿性を高めてあるのがポイントです。消臭効果が期待できるタイプもあり、高い機能性が期待できます。コストパフォーマンスも高く、夏の睡眠を快適にしてくれるでしょう。

3.夏用敷きパッドの選び方

敷きパッド選びにおいては素材に注目することが大切ですが、それ以外にも考慮するポイントがあります。

以下では、夏用の敷きパッドを選ぶ際に押さえておきたい点をいくつかご紹介します。

3-1.素材で選ぶ

夏用の敷きパッドを選ぶうえで、まず重要なのが素材です。上で敷きパッドに使われる素材の特徴をご紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。

繰り返しになりますが、夏向けの素材としておすすめなのは、麻(リネン)や綿(コットン)、レーヨン、ブレンドあたりです。なかには、ポリエステルをはじめとした化学繊維に機能性をプラスして使いやすくしてあるタイプも存在します。製品ごとの特徴や口コミを把握して参考にしてみても良いでしょう。

価格としては、麻や綿などの天然素材のものは高額になりがちです。ポリエステルやレーヨンなどの敷きパッドは、比較的リーズナブルに手に入ります。

3-2.生地の質感で選ぶ

素材に加えて、敷きパッドの表生地の質感も涼しさを左右します。

例えば、表面に多数の穴が開いているメッシュ生地は通気性が抜群。熱がこもったり、汗でベタついたりするのを防ぎ、さらさらとした触り心地をキープします。汗をたくさんかく夏の季節におすすめです。汗かきの人にも使いやすいでしょう。

タオルのような質感のパイル生地は、ふんわりとした触り心地でオールシーズン快適に使用できます。吸収性が高く、汗をしっかり吸ってくれるのがポイントです。夏の使用にも向いています。

ニット生地は、伸びのよい柔らかな質感が特徴です。ヒヤッとしにくく、冬を含めたオールシーズン心地よく使用できます。冷房の冷えが苦手な人におすすめです。

3-3.冷感の有無で選ぶ

よりひんやり感を求める人は、冷感タイプの敷きパッドを検討してみましょう。夏が来るとよく目にするようになる寝具として、「接触冷感」寝具があります。接触冷感の敷きパッドも、メーカー各社から多数展開されています。

接触冷感で重視されているのは、触れた時の冷たさです。熱伝導率が高い素材が体熱を吸収することで、ひんやり感をもたらします。ただ、触れたときに冷たいだけだと、一晩中快適とは言えません。冷感が長い間持続することが、快適さを左右します。そのためには、接触冷感機能にプラスして、通気性や吸湿性の高さも考慮することが大切です。

しかし、大前提として接触冷感タイプの敷きパッドは、好みが分かれるところ。ひんやり感がほしい方には接触冷感タイプが向いていますが、独特の冷たさやつくられた質感が苦手な方には向きません。その場合は、冷感のない一般的なタイプのものを選ぶようにしましょう。

3-4.サイズで選ぶ

敷きパッドのサイズはマットレスに合わせて選びましょう。

シングル・ダブル・セミダブル・クイーン・キングなどの定番サイズ以外に、セミシングル・ワイドクイーン・ワイドキングなどもあります。いつも使っているマットレスがどれにあたるか、あらかじめ確認しておきましょう。

3-5.お手入れのしやすさで選ぶ

私たち人は、寝ている間にコップ約1杯分の汗をかくと言われています。とくに、暑い夏は汗の量が増えがちです。敷きパッドを選ぶ際には、清潔に使用できるかどうかも考慮しておきましょう。

敷きパッドは自宅の洗濯機で洗えるものがほとんどですが、素材によってはクリーニング推奨のものもあります。手間とコストに関わるポイントなので、購入前に必ず確認しておいてくださいね。

3-6.その他の機能も要チェック

敷きパッドによっては、その他の機能が充実しているタイプも販売されています。防ダニ加工が施されているものは、ジメジメした季節に増えがちなダニの対策に効果的。また、防臭機能がある敷きパッドは、汗をかきがちな夏にぴったりです。

クーラーによる過度な冷えが苦手な人にとっては、冷え対策ができる敷きパッドが重宝します。暑がりのパートナーと同室で寝ていて冷えに悩んでいる人は、ひんやりしないタイプや、ほのかな温かさを感じられるタイプを検討してみましょう。布団を多くかけるよりも、自然な温かさを得られるでしょう。

さらに、商品によっては、マットレスのへたり防止に役立つものも。ほか、ズレやすい敷きパッドは、寝心地に影響を及ぼしてしまうため、ズレ対策ができるものを選ぶことがおすすめです。

4.暑い夏を乗り切るためにおすすめの寝具

ここまで、敷きパッドの素材についてや、夏用の敷きパッドの選び方について解説してきました。そのうえで、「具体的におすすめの寝具が知りたい」と思った人もいるのではないでしょうか。

以下では、350年以上の歴史を誇る繊維の専門商社が手がける快眠ブランド「Recovery Sleep」の商品のなかから、夏におすすめの寝具をご紹介します。

4-1.RecoverySleepの敷きパッドは、夏にもおすすめ

Recovery Sleep敷きパッドは、お手持ちの寝具の上に敷くだけで睡眠をアップデートしてくれるアイテムです。

特殊素材である「Recovery Sleep」が使われており、中綿に自然の鉱石が練り込まれています。身体の熱を吸収し、赤外線を輻射するのが特徴。温熱効果をもたらすため、クーラーによる冷えが気になる人におすすめです。効率よく疲れをとりたい人にもぴったりです。

「Recovery Sleep」は、吸放湿性に優れているため、ジメジメとした時期にも快適。寝ている間の蒸れを軽減できるのもポイントです。

また、表地の素材は、柔らかな肌触りが魅力の綿100%。通気性が高いため、夏はもちろん、一年を通して心地よく使用できます。

洗濯機で丸洗いできるのも嬉しいポイント。自宅で簡単に洗濯できるので、汗をかきやすい夏でも清潔を維持できます。夏でも快適な寝心地とともに、翌朝のリカバリー感を体感していただきたいアイテムです。

RecoverySleep敷きパッドの商品一覧ページ

4-2.洗える除湿シートとの併用でさらに快適!

寝具のジメジメや臭いを対策したい場合には、洗える除湿シートがおすすめです。湿気が溜まりがちな敷きパッドの下に忍ばせておくことで、睡眠環境を快適に整えてくれます。

シリカゲルが採用されており、消臭効果が期待できるほか、ダニ対策にも効果的。快眠を妨げる因子をしっかり吸着します。

軽量設計なので、収納や洗濯時の持ち運びも楽々。洗濯機で丸洗いできる手軽さも魅力です。柔らかい素材でできており、違和感なく使用できるのも嬉しいポイントです。

さらに、吸湿センサー付き。干し時がひと目でわかるため、お手入れも簡単です。干すことにより吸湿力が回復する仕様。もちろん、繰り返し使用できます。

RecoverySleep 洗える除湿シートのページ

まとめ

敷きパッドは、シーズンに合わせて適したものを選ぶことで快適性が高まります。夏用としておすすめなのは、冷感タイプのほか、吸放湿性や吸水性に優れたタイプです。ぜひ、素材の特徴を把握して、購入時に役立ててみてください。

また、夏は汗をかきがちなので、お手入れのしやすさや消臭機能などにも注目したいところです。プラスの機能も考慮しながら選ぶことで、より満足度が高まります。

どの敷きパッドを選ぶかで、睡眠環境は大きく変化します。本記事の内容も参考にして、夏にぴったりのお気に入りの敷きパッドを選びましょう。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

この記事に関連する商品

"敷きパッド"に関連するその他のコラム記事