【監修】夏用の敷きパッドは素材や機能で選ぼう!選び方とおすすめ商品紹介

夏用の敷きパッドは素材や機能で選ぼう!選び方とおすすめ商品紹介

夏用の敷きパッド素材として有名なものといえば「接触冷感素材」ですよね。実は、夏用の敷きパッドを選ぶときには、接触冷感機能以外にも、肌触り・中綿の素材・お手入れのしやすさなどチェックしておきたいポイントがあります。
この記事では、夏用敷きパッドの選び方とおすすめ商品を紹介。また、敷きパッドの役割やおすすめの使い方についても解説します。夏用の敷きパッド選びに迷っている人は、参考にしてくださいね。

1.敷きパッドとは

そもそも敷きパッドとは、マットレスの上に敷くものですが「何のために敷くのかよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。

ここでは敷きパッドの役割・特徴・使い方について解説していきます。まずは敷きパッドについて理解を深めていきましょう。

1-1.敷きパッドの役割・必要性

敷きパッドの主な役割は以下の3つです。

・肌触り改善
・温湿度調節
・マットレス保護

敷きパッドと同じ役割を持つものとして「ベッドパッド」があります。ベッドパッドと敷きパッドの大きな違いは「厚さ」です。敷きパッドはベッドパットより薄いため、洗濯などのお手入れがより簡単にできます。

1-2.敷きパッドの特徴

敷きパッドの特徴を長所・短所別にまとめると以下の通りです。

長所
・マットレスの肌触りを良くできる
・マットレスを保護できる
・ベッドパッドより薄いので、洗濯や収納が楽
・夏用・冬用など機能性に優れた商品が多い

短所
・薄めなので、マットレスの硬さ軽減には不向き
・デザインが限られる

1-3.敷きパッドのおすすめの使い方

敷きパッドのおすすめの使い方は、以下の2つです。

・マットレス→敷きパッド
マットレスの上に敷きパッドを重ねる方法です。肌触り改善・温湿度調節・マットレス保護の役割を、全て敷きパッドにまかせます。必要最低限の組み合わせなので、費用が抑えられますが、敷きパッドを洗濯する手間がかかり、洗い替えの敷きパッドが必要になる可能性もあります。

・マットレス→敷きパッド→シーツ
敷きパッドの上にシーツを重ねる方法です。敷きパッドの洗濯頻度を減らせますが、敷きパッドに加えてシーツを買うための費用も必要になります。

2.素材・機能・構造による夏用敷きパッドの選び方

夏用の敷きパッドを選ぶ時には「肌触り改善・温湿度調節・マットレス保護の役割を果たせるか?」に着目します。

このうち、マットレス保護については、どの敷きパッドも若干の厚みがあるため、基本的には大丈夫です。

残りの肌触り改善・温湿度調節については、敷きパッドの素材・機能性・構造が関係してきます。引き続き詳しく解説していきますのでご覧ください。

2-1.肌触りで選ぶ

シーツを上に重ねない場合は、敷きパッドが肌に直接触れることになります。そのため、肌触りの良さは敷きパッドを選ぶうえで重要なポイントです。

特に、夏は汗をかきやすいため、汗をすぐに吸う「吸水性」と、吸った汗を発散する「速乾性」が良いと、肌触りがサラッとして涼しく寝ることができます。

以下に、敷きパッドの表地に使われることの多い素材と、それぞれの肌触りをまとめました。参考にしてください。

・麻(リネン)
吸水性と発散性が高くサラッとした肌触りです。夏用敷きパッドの素材として一押し。ただし、シャリ感のある硬めの質感は、好みの分かれるところです。

・綿(コットン)
吸水性が高く汗をよくかく夏の使用にも向いています。万人受けしやすい柔らかめの肌触りなので、麻だと硬すぎるという人にもおすすめです。

・レーヨン
吸水性が高く蒸れにくいので清涼感があります。シルクの代用品として作られた素材というだけあって、滑らかな肌触りが特徴です。

・ポリエステル
吸水性が低く蒸れやすいため、ペタッとした肌触りになりやすいです。ポリエステル100%は避けた方が良いという意見が多いですが、最近は技術の向上で吸水性の高いポリエステルもあります。商品の口コミなどで確認してみると良いでしょう。

・混紡(ブレンド)
いくつかの素材を合わせたものです。例えば綿80%ポリエステル20%なら、綿の柔らかさにポリエステルの丈夫さがプラスされ、ポリエステルの蒸れやすさもカバーされるので、夏にも使いやすいです。

2-2.中綿の素材で選ぶ

敷きパッドには、マットレス保護や寝心地改善のために中綿が入れられています。

中綿が吸湿性・放湿性の高いものだと、汗による蒸れを防ぐことができるので、夏用の敷きパッドとしておすすめです。

以下に、代表的な中綿素材の吸放湿性についてまとめましたので、参考にしてください。

・麻
吸湿性と放湿性がどちらも高く、夏に快適に使うことができます。ただし、他の素材と比べて値段が高価になります。

・綿
吸湿性が高く、夏はもちろんオールシーズン快適に使うことができます。ただし、若干放湿性が低いため、洗濯後の乾きにくさが気になるかもしれません。麻などの放湿性の高い素材とブレンドされたものを選ぶのも良いでしょう。

・除湿繊維やシリカゲル
一般的な中綿と比べて圧倒的に吸放湿性が高いです。消臭機能を持つものもあるので夏に使いやすいです。

・羊毛
吸湿性と放湿性がどちらも高く、涼しく寝ることができます。ただし、自宅洗い不可のものが多いので、汗をかきやすい夏の使用に向いているとは言い難いです。

・ポリエステル
吸湿性が低く蒸れやすいので、夏の使用には向きません。綿など吸湿性の高い素材とブレンドされたものを選ぶと良いでしょう。

2-3.接触冷感性とひんやり感の持続性で選ぶ

夏用敷きパッドの素材として良く目にする「接触冷感素材」とは、Q-max値が0.2以上のもののことです。
Q-max値(接触冷温感評価値・最大熱吸収速度)とは、触れた時のひんやり感の指標となる数値で、Q-max値が大きいほど肌に触れた時に冷たく感じます。
暑がりの人は0.3以上のものを選ぶと、しっかりとひんやり感が得られるのでおすすめです。

ただし、Q-max値はあくまで触れた瞬間のひんやり感を表すものであり、冷たさの持続度は表していません。
冷たさを持続させるためには、吸湿性と放湿性が必要になります。

以下に、素材ごとの接触冷感性と冷たさの持続性を紹介します。参考にしてください。

・麻
冷感性と冷たさの持続性のどちらも極めて高いです。肌触りの硬さや値段の高さが気にならないなら、夏に最適の素材といえます。

・ポリエチレン
寝具に使われる繊維の中で最も冷感性が高いです。しかし吸湿性・放湿性がないため、冷たさが持続しません。レーヨンなど他の素材とブレンドされたものを選びましょう。

・ポリエステル、ナイロン
冷感性はありますが、吸湿性・放湿性がないため冷たさが持続しません。レーヨンや綿などとブレンドしたものをおすすめします。

・加工綿(キシリトール加工など)
冷感性はありますが、若干程度です。ただし、肌触りが柔らかいので、ひんやり感と肌触りを両立したい人にはおすすめです。

・ジェル
冷感性はありますが持続力がありません。蒸れて寝苦しくなるのでおすすめできません。

2-4.生地の構造で選ぶ

メッシュ・ニット・パイルなど、生地の構造も敷きパッドの涼しさを左右するポイントです。

以下に、敷きパッドに使われることの多い生地構造をまとめましたので、参考にしてください。

・メッシュ生地
生地表面にたくさんの穴が空いています。通気性が高いので、夏向けの敷きパッドによく使われます。

・パイル生地
繊維を丸くループ状に織った生地で、タオル生地とも呼ばれます。表面積が広いため吸水性が高く、夏の使用にも向いています。

・ニット生地
Tシャツのようなスムースな肌触りの生地です。オールシーズン快適に使うことができます。

3.素材・機能・構造以外の夏用敷きパッドの選び方

「素材・機能・構造による夏用敷きパッドの選び方」で紹介したポイント以外にも、夏用の敷きパッドを選ぶ際には押さえておきたいポイントがあります。

引き続き詳しく解説していきますので、ご覧ください。

3-1.洗濯の可否で選ぶ

敷きパッドは自宅の洗濯機で洗えるものがほとんどですが、素材によってはクリーニング推奨のものもあります。
手間とコストに関わるポイントなので、購入前に必ず確認しておきましょう。

3-2.防臭・防ダニ加工の有無で選ぶ

汗をかきやすい夏には防臭加工がほどこされた敷きパッドもおすすめです。

また、夏はダニが繁殖しやすい季節でもあるため、防ダニ加工が施されているものも良いでしょう。人体に影響が出ない程度の薬剤でダニを防ぐものが一般的ですが、生地を密にする(高密度織り)ことで防ぐものもあります。薬剤に抵抗がある人はチェックしてみましょう。

3-3.サイズで選ぶ

敷きパッドのサイズはマットレスに合わせて選びましょう。

シングル・ダブル・セミダブル・クイーン・キングなどの定番サイズ以外に、セミシングル・ワイドクイーン・ワイドキングなどもあります。いつも使っているマットレスがどれにあたるか確認しておきましょう。

3-4.ずれにくさで選ぶ

寝ている間に敷きパッドがずれたりめくれたりすると、寝心地が悪くなってしまいます。
マットレスに固定できるゴムバンド付きや、マットレスを包み込むフィットタイプを選びましょう。

3-5.マットレスのへたり防止機能で選ぶ

敷きパッドには、汗や汚れからマットレスを保護する役割があります。
そのため「敷きパッドでマットレスのへたりも保護できるのでは?」と考える人がいますが、実は敷きパッドにマットレスのへたりを防ぐ効果はほとんど期待できません。
マットレスのへたりを防ぐには、敷きパッドは薄すぎるからです。

マットレスのへたりを防ぎたい場合は「マットレストッパー」を敷くのがおすすめです。厚みが3〜5cm程度としっかりあるので、体圧を分散してくれます。

3-6.血行促進・疲労回復効果で選ぶ

クーラーの効いた部屋にいる時間が長い人にとって、夏の冷え対策は暑さ対策と同じく気になるポイントですよね。

まだまだ多くはありませんが、敷きパッドの中には血行を促進して冷えを改善してくれるものもあります。
血行が促進されることにより疲労を軽減し、夏バテを防ぐ効果も期待できますよ。

引き続き、血行促進・疲労回復効果が期待できる敷きパッドについて紹介していきますので、参考にしてくださいね。

4.夏の冷え対策にRecoverySleepの敷きパッドを!

RecoverySleepの敷きパッドは、人体から放出される体熱を、中綿に練り込まれた鉱石の働きで赤外線として輻射。寝ているだけで血行促進効果が期待できるという優れものです。
クーラーによる冷えが気になる人にもぴったりな商品ですよ。

また、RecoverySleepの敷きパッドには、血行促進効果以外にも以下のようなメリットがあります。

・汗をかいたら洗濯機で丸洗いできる
・綿100%なので、吸湿性が高く汗をよく吸う
・綿100%なので、肌触りが柔らかく万人受けしやすい
・マットレスを覆うフィットタイプなので、ずれにくい

汗を吸いやすく、吸った汗を簡単に洗い流すことができるので、夏にも快適に使うことができます。
柔らかな肌触りと、ゴムバンドがついていないのにずれにくいのも嬉しいですね。

夏用の敷きパッド選びに迷ってしまうという人は、ぜひ一度RecoverySleepの敷きパッドをチェックしてみてください。

RecoverySleep敷きパッドの商品一覧ページ

まとめ

夏に快適に使える敷きパッドを選びたいなら、まずは表地・中綿素材の吸放湿性や、接触冷感性などの機能に着目しましょう。
さらに、洗濯の可否・ずれにくさなど、お手入れのしやすさや扱いやすさもチェックすると、より満足できる商品を選べますよ。

今回の記事を参考に、あなたにぴったりの夏用敷きパッドを探してみてくださいね。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

この記事に関連する商品

"敷きパッド"に関連するその他のコラム記事