【監修】肩こりの解消に良い食べ物とは?肩こりの原因や対策法も一挙解説!

「肩こりを軽減する食べ物は?」
「肩こりを招く食生活はどんなもの?」
など、肩こりに悩んでいる方は、肩こりと食事の関係性が気になるところではないでしょうか。

肩こりと食事は密接に関係していて、必要な栄養を摂ることで肩こりを軽減できる可能性があります。ただし、栄養に偏りがでてしまうと、身体に悪影響を及ぼす場合があるため、注意が必要です。

今回は、肩こりの解消をサポートする食べ物について解説します。肩こりを引き起こす食生活や、肩こりの原因についても解説していますので、つらい肩こりにお悩みの方は、どうぞご参考にしてみてください。

1.肩こりの解消をサポートする食べ物

肩こりを解消するには、必要な栄養を補うことが重要です。必要な栄養が不足していると肩こりの原因となることがあるので、肩こりに効果的な食べ物を把握しておきましょう。
ここからは、肩こりの解消をサポートする食べ物を紹介します。

1-1.ビタミンB群を含む食べ物

ビタミンB群は、糖質をエネルギーに変えたり、神経の働きを保ったりする役割があります。ビタミンB群には8種類のビタミンが含まれています。特に、ビタミンB1は疲労回復に欠かせない栄養素で、肩こりの原因となる疲労を軽減する効果があります。

ビタミンB1は豚肉、大豆、うなぎ、玄米などに含まれています。ビタミンB群は互いに助け合って作用することから、バランスよく摂取することが重要です。また、ネギやにんにくなどに含まれているアリシンと共に摂取することで、ビタミンB1の吸収率が上がります。

1-2.ビタミンEを含む食べ物

ビタミンEは肩こりの解消をサポートします。ビタミンEは、末梢血管を広げ、血行を良くする働きがあります。これにより、肩こりの原因となる筋肉の緊張をやわらげる効果が期待できます。

また、ビタミンEは抗酸化作用があるので、体内の酸化ストレスを減らし、疲労を軽減する役割があります。ビタミンEを多く含む食べ物は、かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリーやナッツ類などです。

ビタミンEは脂溶性ビタミンであることから、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。また、ビタミンCと一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。

1-3.クエン酸を含む食べ物

クエン酸には、筋肉の疲労を回復する役割があるため、肩こりを和らげる効果が期待できます。肩こりは、筋肉の慢性的疲労が原因の一つであることから、クエン酸が有効となるのです。

クエン酸は、酸味がある食べ物に多く含まれます。梅干しやレモン、ミカンなどがクエン酸を多く含む食べ物です。ビタミンB群と一緒に摂ると相乗効果が期待できます。

ただし、クエン酸は空腹時に摂取すると、胃に負担をかけてしまう可能性があります。そのため、空腹時は避けて、一日数回にわけて摂取することを推奨します。

1-4.たんぱく質を含む食べ物

筋肉の衰えは肩こりの原因となることから、筋肉の構成成分でもあるたんぱく質を多く含む食べ物を摂取すると、肩こりを解消できる可能性が高まります。たんぱく質は、牛ヒレ、豚ロース、鶏肉ささみや大豆製品などに含まれていて、毎日の食事で摂取しやすい栄養素の一つです。

たんぱく質はビタミン類と一緒に摂ることをおすすめします。中でも、ビタミンB6は、アミノ酸の代謝を助け、たんぱく質の吸収をサポートするため、一緒に摂取すると良いでしょう。ビタミンB6は、赤身肉や赤身魚、にんにくなどに含まれています。

1-5.マグネシウムを含む食べ物

マグネシウムは筋肉や神経の働きに関与する栄養素です。不足すると筋肉が収縮した状態になる可能性があるため、積極的に摂取するようにしましょう。マグネシウムは、豆類や藻類、種実類、魚介類に多く含まれます。具体的には、豆腐や納豆、あおさや干しエビなどに多く含まれている為、日々の食事にとりいれるようにしましょう。

また、マグネシウムはカルシウムと拮抗して働く性質があります。そのため、両者をバランスよく摂ることが大切です。摂取するマグネシウムとカルシウムの比率は1:2が理想的とされています。

2.肩こりを招く食生活とは

ひどい肩こりに悩んでいるなら、肩こりを招く食べ物を控えることが大切です。ここからは、肩こりを招く食べ物について解説します。

2-1.脂質が多い食べ物

肩こりがひどくなる原因として、脂質が多い食べ物を摂取していることが挙げられます。脂質を多く摂り過ぎると、血液の流れが悪くなり、全身に酸素や栄養をいきわたらせる働きが弱まってしまいます。これにより、老廃物が溜まりやすくなり、肩がこりやすくなってしまうのです。

揚げ物や中華料理、洋菓子やスナック菓子などは脂質を多く含んでいます。これらの食品は、食べ過ぎないように、食べる量を調節する必要があります。

もし、脂質を摂り過ぎてしまった場合、3日以内に栄養バランスを調整することをおすすめします。そうすることで、脂質の摂り過ぎによる肩こりへの影響を軽減することができるでしょう。

2-2.バランスのとれていない食生活

バランスのとれていない食生活は、肩こりを引き起こす可能性があります。その主な理由は、不適切な食事が血流を悪化させ、筋肉の疲労や疲労物質の蓄積を引き起こすためです。

例えば、インスタントラーメンで手軽に食事を済ませることが多い場合は、緑黄色野菜や豆類が不足してしまうでしょう。炭水化物(糖質)の摂取が多く、ビタミンやミネラルが不足している食生活が続くと、肩こりにつながる可能性があります。肩こりを予防するためにも、バランスの良い食事を心がけることが重要です。

3.肩こりの原因

肩こりには、いくつかの原因が考えられます。ここからは、肩こりの原因について解説します。

3-1.血行が悪い

血行が悪いことは、肩こりの原因の一つとされています。血行が悪くなると、筋肉に酸素や栄養素が十分に供給されず、疲労物質の排出も滞ってしまうためです。これにより、筋肉が緊張し、こわばりやだるさ、重さといった肩こり特有の症状を引き起こしてしまいます。

例えば、長時間のデスクワークや立ち仕事などは、同じ姿勢を続けていることから、血行が悪くなる可能性が高まります。特に、首が前に出ている姿勢を長い時間続けてしまうと、頭の重みで首周りの筋肉がこり固まってしまいます。

頭が前に出ないように、姿勢に気を配りつつ、長時間同じ姿勢にならないようにすることが、肩こりを悪化させないための重要なポイントです。

3-2.運動不足

肩こりの原因の一つに、運動不足が挙げられます。運動不足の状態が続くと、筋肉が緊張してしまい、血行不良になってしまいます。これにより、新鮮な血液の供給が減少し、疲労物質が蓄積されやすくなります。

長時間、ソファやベッドで横になることが多い場合には、血流が悪くなる可能性があります。適度な運動を行うことで、筋肉が動き、血流が改善されます。これにより、肩こりの予防や軽減をすることが可能です。

筋トレやストレッチなどを行う場合は、フォームを正しく保つことが重要です。間違ったフォームで行うと、筋肉に負担をかけ、肩こりがひどくなる可能性があります。そのため、運動を行う際は適切なフォームで、無理なく行うことが大切です。

3-3.ストレスが溜まっている

ストレスが肩こりの原因となる理由は、自律神経の乱れと筋肉の緊張に関連しています。ストレスが溜まると、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になります。その結果、血管が収縮し、血行が悪化してしまうのです。

さらに、無意識に首や肩に力が入り、筋肉が緊張した状態になります。これにより、血流が悪くなり、肩こりが発生してしまいます。

以上のことから、仕事や人間関係などのストレスを溜めこみ過ぎると、肩こりを発症するリスクが高まります。また、肩こり自体がストレスの原因となり、さらに肩こりが悪化していく可能性も出てくるでしょう。肩こりを軽減するためには、ストレスを適切に管理し、リラックスする時間を設けることが重要となります。

3-4.更年期

肩こりの原因の一つに更年期があります。更年期になると、女性ホルモンが急激に減少し、自律神経が乱れます。この自律神経の乱れが血行不良を引き起こし、筋肉の緊張や血流の悪化を招きます。その結果、肩こりを引き起こしてしまうのです。

更年期に入ると、肩こりを感じたことのない人でも肩こりになってしまう可能性があります。もし、急に肩こりが気になりだしたら、更年期による肩こりを疑いましょう。更年期の肩こりは、対策を怠ると、加齢による筋骨格系の老化も伴い、症状がひどくなってしまう可能性があります。そのため、早めに対策をとることをおすすめします。

4.食生活改善と一緒に行うべき肩こり対策法

肩こりは、食生活を改善するとともに適切な対策を行うことで、より軽減できる可能性があります。ここからは、肩こりを軽減する対策法について解説します。

4-1.ストレッチ

ストレッチは肩こりを軽減する効果が期待できます。ストレッチを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、血流を改善できるためです。長時間のデスクワークや、立ち仕事が続く場合には、適度にストレッチをして肩回りをほぐしましょう。首を回したり、腕を伸ばすのも効果的です。

ストレッチは一人で気軽に行える、肩こりのセルフケアとなります。ただし、過度なストレッチは、筋肉に負担をかけ、肩こりを悪化させてしまう可能性があります。そのため、ストレッチは、心地よく感じられる強さで行うようにしましょう。

4-2.マッサージ

マッサージを行うことで、肩こりが和らぐ可能性があります。マッサージは、固まった筋肉が弛緩し、血流が良くなり、疲労物質の排泄が促進されるためです。さらにマッサージは、筋肉の柔軟性を高め、関節の動きを滑らかにする効果も期待できます。これにより、肩の動きがスムーズになり、肩こりの予防にも繋がるでしょう。

マッサージをする際は、力を入れすぎないことが重要です。筋肉を力強くもむと、もみ返しといって、マッサージ後に痛みを引き起こす可能性があるためです。そのような事態を避けるためにも、力加減は気持ちいいと感じる程度に抑えておきましょう。

また、肩がこりすぎている場合は、自己判断でマッサージをしてしまうと、症状を悪化させる場合があることから、専門家に相談することをおすすめします。

4-3.寝具を見直す

寝具が合っていない場合は、寝具を見直すことで肩こりを軽減できる可能性があります。寝具は、睡眠中の姿勢や血行に大きく影響するためです。特に、マットレスの硬さや枕の高さは、首や肩にかかる負担や血行に直接関係します。

マットレスが硬すぎる場合は、体全体で体重が支えられないことから、肩や腰などに過度に負担がかかる可能性があります。また、枕が高すぎると、首が圧迫されて血のめぐりが悪くなり、肩こりを起こすケースも考えられます。

以上のことから、寝具を身体に合うものに変えることで、睡眠中の姿勢や血行を改善し、肩こりを和らげることが可能です。マットレスは、体がほどよく沈み込む柔らかさのものを、枕は自然に立っている時の姿勢を寝姿勢でもキープできる高さのものを選択すると良いでしょう。

5.肩こりに悩んでいるならRecovery Sleepの寝具を試そう

肩こりにお悩みの方は、Recovery Sleep敷きパッドを検討してみましょう。Recovery Sleep敷きパッドは、繊維に鉱石が練り込まれていることで、人体から放出される体熱を赤外線として輻射し、人体に温熱効果をもたらします。これにより、睡眠の質が向上し、次の日に疲れを残さないようにすることが期待できます。

この敷きパッドは、綿100%で作られており、そのサラリとした肌触りは、一年中快適にご使用いただけます。蒸れにくい素材なので、季節を問わず、心地よい眠りを提供します。

また、Recovery Sleep敷きパッドは洗濯機で丸洗いすることも可能です。日々のお手入れが簡単で、いつでも清潔な状態を保つことができます。Recovery Sleep敷きパッドをご検討いただき、快適な睡眠環境づくりにご活用ください。

Recovery Sleep 敷きパッド

まとめ

今回は、肩こりに良い食べ物について解説しました。肩こりは必要な栄養を補うことで、軽減できる可能性があります。ビタミンB群やビタミンE、たんぱく質を積極的に食事にとりいれることで、疲労を和らげたり、血行を改善する効果が期待できるでしょう。

ただし、偏った食生活は、身体に悪影響を及ぼしますので、栄養バランスの整った食生活を意識することが大切です。

食事以外にも、適度にストレッチをしたり、マッサージで肩回りをほぐすことで、つらい肩こりの症状が和らげられるでしょう。そのため、長時間同じ姿勢でいることは避け、適度に身体を動かすことが重要なポイントです。

この記事の情報をもとに、肩こりの軽減と生活の改善に役立てていただければ幸いです。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

この記事に関連する商品

"肩こり"に関連するその他のコラム記事