【監修】その肩こり、枕が原因?肩こりに悩む人向けに枕の選び方を徹底解説!

肩回りの血行が悪くなることにより、違和感や痛みを感じる肩こり。その肩こりの原因は枕にある可能性があります。枕と肩こりには密接な関係があるので、合わない枕を使用し続けていると、肩こりがひどくなってしまう場合があるのです。

そこで今回は、なぜ、枕が肩こりの原因となってしまうのかを解説していきます。肩こりに悩む人や肩こりを予防したい人に向けて、自分に合う枕を選ぶためのヒントもお伝えしていますので、ぜひご参考にしてみてください。

1.つらい肩こりと枕の関係性

肩こりの原因のひとつは、寝ている間に無理な姿勢が続いてしまうことにあります。つまり、肩こりを引き起こさないためには、寝具選びが重要です。なかでも、身体に合わない枕の使用は、肩こりの大きな原因となり得ます。

身体に合わない枕とは、首や肩に負担がかかったり、寝返りがうちにくかったりする枕のことです。自分に合っていない枕を使うことで、寝姿勢が崩れ、血行不良や筋肉の緊張を引き起こします。それが、肩こりや痛みのもとなのです。

睡眠中の肩こりを防ぐには、体圧を分散させて肩に負担をかけないことが大切です。身体に合った枕を選ぶことで、つらい肩こりの悩みを軽減していきましょう。

2.肩こりに悩む人必見!自分に合った枕の選び方

枕は人によって合うものが違うので、自分の体格に合わせて選ぶことが大切です。身体に合った枕を見極めるには、高さや幅だけでなく、重さや沈み込みの深さなどもチェックする必要があります。以下では、肩こりの悩みを軽減するための枕選びのポイントを解説してまいります。

2-1.背中から頭にかけて隙間ができない高さのものを選ぶ

背中から頭にかけて隙間ができてしまうと、身体に負担がかかり肩こりの原因になってしまいます。。体圧を分散させるためにも、隙間ができない枕を選択することが大切です。正しい枕の高さを確かめるには、バスタオルでチェックする方法がおすすめです。

まず、バスタオルを枕のように折りたたみます。つぎに、枕と同じようにバスタオルを頭の下にいれ、高さをチェックしていきます。このとき、顔の傾斜が5度になっているか確認しましょう。合わせて、仰向けになっているときに背骨がS字ラインを描いていて、耳・肩・腰・膝・くるぶしが一直線になっているかも確認します。

このポイントをクリアできたら、そのバスタオルの高さが体格に合っている枕の高さということになります。店頭でひとつひとつ枕の高さを確認するのは大変なので、セルフチェックで合う高さを知っておくと、枕を選びやすくなるでしょう。

2-2.寝返りをうちやすい幅のものを選ぶ

肩こりを防ぐには、寝返りをうちやすい枕を選ぶことも大切です。寝返りをうったときに枕から頭が落ちてしまうと、頭部をうまく支えられずに無理な寝姿勢となってしまいます。寝返りをうっても姿勢をキープできるように、十分な幅がある枕を選びましょう。

幅の目安として、頭3つ分のスペースがあるものを選ぶことをおすすめします。枕の一般的な幅は63cmです。60cm以上の幅があれば、寝返りをうっても落ちることが少ないといえるでしょう。

ただし、普段横向きで眠る人は、寝返りをうつ際に、仰向けよりも広く幅が必要となります。そのため、横向きで眠ることが多い人は、幅に余裕がある枕を選択しましょう。店頭では横向き専用の枕も販売しています。

耳があたる部分に穴があいていたり、幅が通常の枕よりも広くつくられていたりするので、横向きで眠る人は、そのような枕を検討しても良いでしょう。

2-3.睡眠中にずれない重さのものを選ぶ

盲点になりがちですが、枕の重さが合っていないことも肩こりの原因になり得ます。枕は、寝返りをうってもずれない重さのものがおすすめです。睡眠中に枕がずれてしまうと、睡眠の妨げとなってしまいます。疲れがとれなかったり、姿勢が崩れることにより肩こりを招いてしまったりするのです。

睡眠中に枕がずれてしまう場合は、枕が軽すぎるということになります。また、寝返りの打ちにくさや寝苦しさを感じる場合は、枕が重すぎることが考えられます。

寝返りは、疲労をとるための大切な動きとなるので、しっかりと寝返りがうてる重さのものを検討しましょう。枕の適正な重さは、体格や体重によって変わってきます。可能であれば、店頭で実際に使用してみて、比較検討することをおすすめします。

2-4.好みの素材のものを選ぶ

身体に合った枕を選ぶためには、枕のかたさや沈み込み具合の確認も必要です。枕の形状や弾力は、寝返りのしやすさに直結しています。人は睡眠中に20〜30回ほど寝返りをうつといわれており、寝返りがスムーズにできないと、肩こりをはじめとする身体の不調につながってしまいます。

寝返りのしやすさを考慮して、最終的には好みの素材のものを選びましょう。それぞれの素材にメリット・デメリットがあるので、理解したうえで選ぶことが大切です。

2-4-1.首をサポートするなら「高反発ウレタン」や「パイプ」

ウレタンやパイプは、耐久性があり、型崩れしにくい点が特徴として挙げられます。身体に合った形状を保ってくれるので、睡眠中も首をしっかりサポートしてくれるでしょう。パイプは通気性も良く、水で洗えるので衛生的に使用できます。

パイプのデメリットとしては、寝返りをうつたびにカサカサと音がする点があげられます。また、粒の大きさによっては痛みを感じる可能性があるので、そのような場合は、使用を控えましょう。

一方、高反発ウレタンは適度なかたさがあるので、首から肩をしっかりと支える素材です。そのため、肩こりを改善する効果が期待できます。フィット感があるので、体重が重い人でもしっかりと頭を支えてくれるでしょう。

デメリットとして、ウレタンは通気性が良くない面があるため、蒸れやすい点があげられるでしょう。加えて、ウレタンは洗濯ができないものもあります。清潔さを保つためにも、定期的に陰干しをする必要があります。

2-4-2.蒸れが気になるなら「そばがら」

そばがらは、吸湿性、放湿性に優れているので、蒸れが気になる人におすすめです。価格も手頃で、手に入りやすいのもメリットといえます。

そばがらは、そばがらの量を変えるだけで、高さの調整ができます。高さの微調整も可能になるので、枕の高さが合わないことによって肩こりを感じている人は、そばがらを検討すると良いでしょう。メンテナンスをすれば、長期間使用できるのもうれしいポイントです。
ただし、そばがらは、そばアレルギーがある人は使用できません。身体に悪い影響を与える可能性があるので、アレルギーをもっている人は、使用を控えましょう。また、湿気がたまると、カビが発生したり、虫がわく場合があります。そのため、そばがらは、定期的に天日干しをして、中の湿気を放出してあげる必要があります。

2-4-3.やわらかさを重視するなら「綿」や「羽毛」

羽毛は空気をたっぷりと含んでいるのでふわふわとした感触が特徴です。加えて、吸湿性や放湿性にも優れています。夏は蒸れにくく、冬場はあたたかく使用できるので、シーズンを通して快適に使用できる枕です。取り扱っている店舗も多いので、手に入りやすい点も魅力といえるでしょう。

ただし、羽毛は独特の香りがする場合があるので、睡眠時に気になる可能性があります。デリケートな素材でもあることから、洗濯ができないのもデメリットとしてあげられるでしょう。枕の劣化を防ぐためにも、枕カバーをつけるなどして、枕本体の汚れを防ぐことが大切です。

また、羽毛の枕はやわらかいものが多く、人によっては頭が沈み込みすぎてしまう可能性があります。やわらかすぎる枕は、寝返りがうちにくく、肩こりの原因になってしまうので注意が必要です。羽毛の枕を選択する場合は、やわらかすぎないを選ぶことをおすすめします。

3.肩こりにはオーダーメイド枕がおすすめ

近年、スマートフォンやパソコンを長時間操作することによって、首がまっすぐな状態になってしまう、ストレートネックに悩む人が増えてきています。ストレートネックになってしまうと、頭を支える際に首にかかる負担が増えてしまうため、肩こりになってしまう可能性があるのです。原因不明の肩こりに悩まされている人は、ストレートネックを矯正することで、悩みを解消できるかもしれません。

ストレートネックの矯正には、身体に合った枕を選ぶことが大切です。ストレートネックの人には、頚椎のカーブを支えるような形状の枕が向いています。しかし、市販の枕が自分の頚椎にフィットしているかどうかを判断するのは難しいでしょう。そこで、おすすめなのがオーダーメイドの枕です。

オーダーメイドの枕であれば、一人ひとりの首の形状や枕のかたちに合わせて製作してもらえます。市販の枕のなかから、自分に合うものを見つけられない人におすすめです。

ストレートネックは進行すると、肩こりだけでなく、めまいや手のしびれなどを引き起こす可能性があります。枕の見直しで症状が改善しない場合は整形外科に通い、適切な治療を行うことが大切です。

4.肩こりの原因かも?枕の交換時期を要チェック

同じ枕を長い間使用しつづけていると、へたってきてしまい本来の感触が失われます。寿命を過ぎた枕を使用することは肩こりの原因となる場合もあります。そのような事態を避けるためにも、枕の交換時期を理解しておくことが大切です。ここからは、枕の寿命や替え時のサインなどについて解説してまいります。

4-1.枕の寿命は2~3年

枕の寿命は、平均2〜3年です。中身がへたってきたり、感触が変わってきたら、寿命が近づいている可能性があります。

使い心地が悪くなってしまったり、枕が合わなくなったと感じたりしたタイミングで、交換することがおすすめです。耐用年数が過ぎた枕を使用し続けると、肩こりの原因になることも考えられます。睡眠中の姿勢を正しくキープし、肩こりを防ぐためにも、適切なタイミングで交換するようにしましょう。

また、枕を長く使用し続けることにより不衛生な状態になってしまうと、頭皮や肌のトラブルにつながる可能性があります。快適に眠り、健やかでいるためには、枕の定期的な交換が必要です。

4-2.素材別の替え時のサイン

枕は、素材によって寿命が異なります。羽毛やわた綿素材の寿命は2〜3年です。羽毛やわた綿の場合は、枕の高さが低くなり、合わなくなった時が替え時のサインとされています。低反発ウレタンの寿命は、2〜3年です。感触が変わり、頭をのせている部分がへこんで元に戻らなくなったときは、交換を検討しましょう。

そばがらは、耐久性があまり高くなく、1〜2年の寿命とされています。つぶれたそばがらの粉がでてきたときや虫が発生したら、交換しましょう。

素材ごとに枕の替え時をご紹介しましたが、枕はお手入れ次第で長持ちさせることも可能です。枕本体の洗濯は、半年に1回ほどが目安です。頻繁に洗い過ぎると劣化を早めてしまうので、洗濯は適切な頻度で行いましょう。

枕カバーを使用すると、枕本体が汚れるのを防げるので便利です。枕カバーはこまめに洗いやすいので、枕を衛生的に使用したい人にもおすすめです。

まとめ

枕を選ぶならセミオーダーメイドのRecovery Sleep枕を検討しましょう。Recovery Sleepの枕は、枕職人が設計し、一つひとつ手作業で作られています。ほかの枕とは違い、月形の設計で、肩に沿ったラインや寝返る方向など、7つのゾーンに程よいふくらみがほどこされています。

月形であることから、寝返りが打ちやすく、頭から枕が落ちたり、枕がずれたりすることを最小限に留めます。あおむけ寝、横向き寝、両方の姿勢に対応した枕です。

また、Recovery Sleepの枕は、中の素材にもこだわっています。後頭部には優しく頭を支えるやわらか中材を、両サイドは肩に合わせて絶妙に高く、音がしない程の固さの中材を使用しています。首から肩にかけては、高密度の綿を使った中材を使用しているので、身体の負担を軽減してくれるでしょう。

加えて、Recovery Sleepの枕は、セルフオーダー枕であることから、自分で中材の量を調節できる特徴があります。そのため、自分の体格に合わせて、首や肩の中材の量を調節し、高さや感触を変えられるのです。

枕パッド同様に、枕カバーにも鉱石が練り込まれているので、温熱効果がもたらされ、快眠をしっかりサポート。お手入れも簡単なことから、育児中の人やフルタイムで働いている人にもおすすめです。疲労を次の日にもちこさないためにも、Recovery Sleepの枕を検討してみてはいかがでしょうか。

Recovery Sleep枕

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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