【監修】子育て中の寝不足を乗り切る方法は?寝不足の理由や影響も解説

「夜中に何度も赤ちゃんが泣いて、まとまった時間眠れない」「赤ちゃんが生まれてから気持ちが落ち着かず、なかなか寝付けない」など、子育て中の寝不足に悩むママは少なくありません。

この記事ではそんなママに向けて、子育て中の寝不足の乗り切り方を紹介します。また子育て中に寝不足になる理由や、子育て中に寝不足が続くことによる影響についても解説します。

1.子育て中のママは寝不足になりやすい?

子育て中の寝不足は、多くのママを悩ませる問題です。

株式会社キッズラインが0歳児を育てているママに「まとまって寝られる時間は大体何時間ですか?」と質問したところ「4時間以下」という回答が63%にも上りました。

また株式会社アーツが社員177人に対して睡眠についてのアンケートをとったところ、121人が睡眠に関する悩みを持っており、そのうち約半数が子育て中の女性であることも分かりました。

一般的にママの寝不足がピークになるのは、赤ちゃんが新生児から生後3カ月頃までの時期が多く、生後半年を過ぎる頃には落ち着く傾向にあると言われます。

しかしその一方で、ドイツの父母を対象とした調査によると、子どもが6歳になる頃まで新米パパ・ママの寝不足は続くという結果も得られています。そのため寝不足の理由を知り、正しく対処することは、子育てを乗り切るためにとても重要なことです。

2.子育て中のママが寝不足になる理由は?

産後のママは体の状態が変化したり、出産による傷が痛んだりして寝不足になることがあります。また子どものペースに合わせた慣れない生活や、子育てに対する不安なども寝不足の原因になります。

2-1.産後ハイ

産後ハイとは文字通り、産後にハイテンションになることです。

はっきりとした原因は分かっていませんが、出産時にアドレナリンが大量分泌されることや、産後にホルモンバランスが大きく変化することにより引き起こされるのではないかと言われています。

産後ハイになると体の興奮状態が続いて、寝つきが悪くなってしまいます。また日中、必要以上に動き回ってしまうことも珍しくありません。

夜に眠れず、昼も休めない状態になるため、疲れが溜まって心身の健康を損なってしまう恐れがあります。

2-2.出産時にできた傷の痛み

出産時に会陰切開や帝王切開をした場合、産後に傷が痛んで眠れなくなることがあります。特に産後1〜3日程度は子宮収縮と重なることもあって、強い痛みに悩まされるママも少なくありません。

出産時の傷が痛む場合、痛み止めを飲みながらできるだけ体を休ませて、回復を待つのが基本です。

ただし会陰辺りに引っ張られるような強い違和感がある、あるいは尿意や便意に違和感がある場合は血腫ができている可能性もあります。そのような時は我慢せずに医師に相談しましょう。

2-3.夜中の赤ちゃんのお世話

生まれたばかりの赤ちゃんの多くは、夜中数時間おきに授乳やおむつ替えを必要とします。また昼夜の区別がついておらず、夜になっても寝ないことが少なくありません。

そのため小さな赤ちゃんがいるママは、どうしても睡眠時間が短くなる傾向にあります。

2-4.慣れない子育てへの不安やストレス

特に第一子を出産したばかりの新米ママは、慣れない子育てへの不安やストレスから寝不足になりがちです。

赤ちゃんがちゃんと呼吸しているか、おかしな様子はないかと、不安から気が抜けない状態が続いて眠りにくくなってしまいます。

そして眠れないことに対する焦りからストレスが溜まって自律神経が乱れ、さらに眠れなくなってしまうという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

2-5.自分時間の持ちにくさ

赤ちゃんが生まれると、お風呂に入る時も、どこかへ出掛ける時も常に赤ちゃんと一緒に行動しなければなりません。一人時間が持てないストレスから、眠りにくくなってしまうママは多くいます。

また赤ちゃんが夜に寝ついた後、溜まった家事をしなければならないことも多く、睡眠時間も短くなりがちです。

3.子育て中に寝不足が続くことによる影響は?

さまざまな要因から、子育て中のママは寝不足になりがちです。この状態をそのままにしておくと、心身に不調をきたしたり、病気を引き起こしたりする恐れがあります。

3-1.産後うつを発症しやすくなる

慢性的な寝不足状態はメンタルヘルスにも悪影響を及ぼし、うつ症状の原因となることがあります。

実際、適切な睡眠を確保できていないママは、良好な睡眠を確保できているママに比べて、3倍以上のリスクでうつ病を発症するというデータも発表されています。

3-2.自律神経の乱れにより不調をきたしやすくなる

私たちの呼吸や体温、心拍、消化、排泄などは、自律神経という神経系により調節されています。

寝不足が続くとこの自律神経のバランスが乱れて、吐き気、めまい、頭痛、肩こり、イライラなど、心身に不調をきたす可能性があります。

心身の不調から思うように子育てができなくなると、ストレスによりさらに眠れなくなってしまうという状態にもなりかねません。

3-3.肥満や糖尿病など病気のリスクが高まる

子育て中の慢性的な寝不足は、肥満の原因になります。

寝不足が続くと、食欲を増進するグレリンというホルモンの分泌量が増え、逆に食欲を抑制するレプチンというホルモンの分泌量が減ります。食欲が増えることにより、肥満になる可能性が増すわけです。

肥満は糖尿病や高血圧などの病気の原因となります。つまり慢性的な寝不足により、ある種の病気のリスクが高まると考えられるのです。

4.子育て中の寝不足を乗り切る方法は?

子育て中の寝不足をそのまま放置していると、心身に不調をきたす可能性があります。そのため睡眠や休息のとり方を見直したり、外部に協力を求めたりして、寝不足の改善に取り組むことはとても大切です。

4-1.夫や外部に協力を求める

慣れない子育てに加えて家事までしっかりこなそうとすると、ストレスが溜まって眠りにくくなってしまいます。また単純に、睡眠時間を確保しにくくもなるでしょう。

そのため子育て中は、いかに上手く他の人を頼れるかが重要になってきます。家事を可能な限り夫に担当してもらったり、ベビーシッターや一時預かりなどの外部サービスを利用するのも良いでしょう。

中には今までと同じように家事ができないことや、我が子を他の人に預けることに罪悪感を覚えるママもいるかもしれません。しかし寝不足によりママが倒れて動けなくなってしまうと、不幸になるのはお子さんです。

子どもは家族全員、そして社会全体で育てるという考えを持つことも大切です。遠慮せずに、困った時は周りに協力を求めて構いません。

4-2.細切れでも休息をとる

小さな赤ちゃんは数時間おきに授乳が必要だったり、泣いたりしがちで、まとまって寝ることがあまりありません。

そのため赤ちゃんに合わせた生活をするママにとって、赤ちゃんが寝ているわずかな時間に休息をとることはとても大切です。

責任感の強いママは、赤ちゃんが寝ている間に家事をしたいと思うかもしれません。しかし赤ちゃんが小さな時期は、自分の心身を休めて健康に子育てすることを優先すべきです。

無理をせず、休める時に休むことを心がけてみてください。

4-3.赤ちゃんの生活リズムを整える

生まれたばかりの赤ちゃんが数時間おきに寝たり起きたりを繰り返すのは、昼夜の区別がついていないからです。

そのため大人が規則正しい生活を心がけ、赤ちゃんに生活リズムを教えてあげることは、ママの寝不足を改善することにつながります。

朝は同じ時間に起きてカーテンを開ける、お風呂は毎日同じ時間に入れる、寝る時間になったら部屋を暗くするなど、できる範囲で生活リズムを整えてみましょう。

4-4.睡眠の質を高める

赤ちゃんに合わせて生活するママにとって、十分な睡眠時間を確保するのは簡単なことではありません。そこで着目したいのが「睡眠の質」を高めることです。

睡眠中には、レム睡眠とノンレム睡眠という役割の異なる2種類の睡眠が交互に繰り返されます。このうち入眠開始から約3時間に現れるノンレム睡眠は、脳や体の疲れを回復するのに重要だとされています。

そのため入眠後3時間をぐっすり眠れるようにすることで、睡眠の質を高めて疲れを溜めにくくできると考えられるのです。

寝る前はスマートフォンの操作やカフェインの摂取を控える、寝室は暗くする、夕食は寝る3時間前までにとるなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。

5.睡眠をサポートするRecovery Sleepのアイテム

子育て中の寝不足を改善するには、睡眠の質を高めることも大切です。

「睡眠によって本来の自分らしさを取り戻してほしい」という想いから始まったRecovery Sleepでは、睡眠のサポートアイテムを多数ご提案しております。

ここではその中から3つのアイテムをご紹介しますので、子育て中の寝不足にお悩みの方はぜひチェックしてみてください。

5-1.Recovery Sleep敷きパッド

Recovery Sleep敷きパッドは、寝ているだけで温熱効果を得られる敷きパッドです。糸に練り込んだ自然の鉱石が体の熱を吸収して赤外線として輻射し、温熱効果をもたらします。

温熱効果により効率良く疲れをスッキリさせられるため、子育て中で睡眠時間をとりにくいママの強い味方になってくれるはずです。

また洗濯機で丸洗いできるのもポイントです。赤ちゃんがいるご家庭でも清潔にお使いいただけます。シングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キングの5サイズをご用意しておりますので、ベッドに合わせてお選びください。

RecoverySleep敷きパッドの商品ページ

5-2.Recovery Sleepアイマスク

Recovery Sleepアイマスクは、赤ちゃんと一緒にお昼寝をする時に役立ちます。

目に入る光を遮断することで、睡眠の質を高められます。また頭にぐるりと回してつけるストラップは、長さの調節が可能です。フィット感を高められるため、寝返りを打っても外れることなくお使いいただけます。

中綿には自然の鉱石を練り込んでおり、体熱を吸収して赤外線として輻射します。温熱効果により目の疲れをスッキリさせることもできるはずです。

RecoverySleepアイマスクの商品ページ

5-3.Recovery Sleepメディカルサロンピロー

長時間赤ちゃんを抱っこするママの中には、肩こりに悩む方も多いでしょう。そんな方におすすめなのが、医療機器認証の磁気枕・Recovery Sleepメディカルサロンピローです。

首から肩にかけての部分に最大190ミリステラの永久磁石を配置し、寝ているだけで肩こりを改善できます。肩こりの不快感や、その不快感からくるストレスで、寝不足になっているママの助けになるはずです。

また仰向け寝と横向き寝の両方で、正しい寝姿勢をサポートするのもポイントです。寝起きの体のだるさも軽減できるでしょう。

Recovery Sleepメディカルサロンピローの商品ページ

まとめ

慣れない子育てによるストレスや出産による体の変化などにより、産後のママは寝不足になりがちです。

寝不足の状態を放置しておくと、心身に悪影響が及んで子育てに支障をきたすことになりかねません。大切な我が子のためにも、睡眠や休息のとり方を工夫したり、周りの人に協力を求めたりして改善を目指したいところです。

最近では睡眠に対する世間の注目が高まっており、さまざまなメーカーから睡眠をサポートするアイテムが販売されています。そうしたアイテムも上手に使いながら、子育て中の寝不足を乗り切りましょう。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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