【監修】布団にカビが発生!その原因と対処法について解説します
「布団にカビが生える原因は?」
「布団のカビはどうやって取り除くの?」
布団のカビにお悩みの方は、このような疑問を感じているのではないでしょうか。布団のカビは放置すると、床やベッドに広がるだけでなく、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、カビが発生したら、適切な対策をとることが大切です。
今回は、布団にカビが発生した時の原因と対処法について解説します。カビを発生させないための予防法についてもまとめていますので、布団のカビにお悩みの方は、ぜひご参考にしてみてください。
目次
1.布団にカビが生える原因
布団にカビが生える原因はいくつか考えられます。まず、カビは湿度の高い場所を好むので、布団が湿気を含んでいる場合に発生しやすくなります。とくに湿度が70%以上の場合は、カビが発生しやすい環境といえるので改善が必要です。また、28℃前後の気温の場合もカビが繁殖しやすいとされています。そのため、人の体温で布団が温められたまま放置していると、カビが発生する原因となるので注意が必要です。
加えて、皮脂や髪の毛、フケなどは、カビの養分となります。これらの汚れをそのままにしておくと、カビが繁殖していくので、布団を清潔に保つことがカビの発生を抑制させるための、重要なポイントです。
2.布団のカビを放置するとどうなる?
布団のカビを放置していると、カビが増殖するだけでなく、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。ここからは、布団のカビを放置するとどうなるのか解説します。
2-1.床にカビがうつる
布団に生えたカビを放置すると、床にカビがうつることがあります。カビの胞子は空気中に広がることから、布団だけでなく、寝室全体に広がっていくのです。特に、床に直接布団を敷いている場合は、布団の下に湿気がこもりやすく、カビが生えやすい環境が作られます。
そのため、起床した後も、布団をたたまずに放置していると、カビが床に繁殖しやすくなります。もし、カビが床材の奥まで浸透してしまった場合は、フローリングの張替えが必要になることも。その際は、多額の費用がかかるため、可能であれば、床にカビがうつる前に、カビを取り除くための対策を取ることが重要です。
2-2.アレルギーの原因になる
布団に発生したカビをそのまま放置していると、空気中に広がったカビの胞子を吸い込むことで、アレルギー反応を引き起こす可能性があるため注意が必要です。カビアレルギーの主な症状として、咳や呼吸困難、鼻炎の症状が挙げられます。
加えて、アスペルギルスという特定のカビを吸い込むことで、発熱する可能性もあります。これらの症状が出たら、早急に医療機関で診てもらうことが大切です。それぞれの症状に合った薬を使用することでアレルギー症状を緩和できる可能性が高まります。
また、アレルギーの原因となるカビをできるだけ早く取り除くことも、アレルギー症状を改善するための重要なポイントです。
3.敷布団にカビが発生した時の対処法
布団のカビが発生したら、早めに取り除くことが大切ということがわかりました。ここからは、敷布団にカビが発生したときの対処法について解説します。
3-1.重曹とエタノールを使う
敷布団にカビが発生した際には、重曹とエタノールを使用するのが効果的です。まず、水で湿らせたキッチンペーパーで表面についたカビをふき取ります。この時、擦るのではなく、「ポンポン」と軽く叩くようにふき取ります。ふき取ったキッチンペーパーは、カビの胞子が飛ばないよう、すぐに捨てるようにしましょう。
次に、水300mlに重曹大さじ2を入れたスプレーボトルをカビに吹きかけ、3分放置します。その後、カビをつまみ取るようにふき取ります。ふき終わったら、消毒用エタノールをカビにかけ5分放置し、叩くようにふき取ります。最後に水でよく拭きあげて終了です。このとき、布団を湿ったままにしておくと、再びカビが発生してしまうので、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
3-2.カビ除去スプレーを使う
カビ除去スプレーを使用する際は、色落ちする可能性があるので、布団の目立たないところで、事前に確認するようにしましょう。確認が終わったら、カビにスプレーを直接吹きかけ、30分放置します。一度でカビが落ち切らない場合は、数回繰り返しましょう。カビスプレー後の水拭きは不要です。
カビ除去スプレーは、頑固なカビを除去するために、強い成分が含まれているものが多くあるため、扱いには注意が必要です。
4.布団カバーにカビが発生した時の対処法
次に、布団カバーにカビが発生した時の対処法について解説します。
4-1.酸素系漂白剤を使う
色柄物の布団カバーの場合は、酸素系漂白剤がおすすめです。使用する際は、40℃以下のお湯に既定の量の酸素漂白剤を混ぜます。その中に、布団カバーを入れて、1時間を目安につけ置きをします。つけ置きした後は、洗濯機で洗濯して、しっかりと乾燥させましょう。
酸素系漂白剤は、ツンとくる漂白剤特有の嫌な臭いがしないのが特徴です。そのため、臭い残りが心配な方にもおすすめです。ただし、ウールやシルクの布団カバーに酸素系漂白剤を使用すると、生地を傷めてしまう可能性があるので、使用を控えるようにしましょう。
4-2.塩素系漂白剤を使う
白い布団カバーに対しては、塩素系漂白剤が効果的です。塩素系の漂白剤を使用する際は、規定量を水に溶かし、布団カバーを1時間つけ置きします。その後、洗濯機にかけて終了です。塩素系漂白剤は、酸素系漂白剤よりも高い漂白力があるため、頑固なカビにも効果的です。
ただし、色柄物は、染料まで落としてしまうので、注意が必要です。また、塩素系の漂白剤は、酸性の物質と混ぜると有毒ガスが発生します。そのため、他の製品とは混ぜずに、単品で使用するようにしましょう。
5.カビが落ちない時は布団を捨てよう
カビが発生した布団を使い続けると、健康に悪影響を及ぼします。そのため、対策をとってもカビが落ちない場合は、布団を捨ててしまうのも一つの手です。布団は一般的に粗大ごみとして処分されます。
ただし、自治体によっては、「可燃ごみ」で処分できる場合もあるため、各自治体に確認を取ることが大切です。誤った方法で捨ててしまうと、収集してもらえない可能性があるため、事前に確認したうえで、正しい方法で捨てるようにしましょう。
6.布団にカビを生やさないための対策
カビの発生を防ぐためには、日々の予防が重要です。ここからは、布団にカビが生えないようにするための具体的な対策について解説します。
6-1.寝室を換気する
布団にカビを生やさないためにも、寝室を換気するようにしましょう。寝室を換気することで、部屋の湿度を下げることができ、カビの発生を抑制する効果が期待できます。
部屋を換気する際は、窓を開けて空気を入れ替えるようにしましょう。窓が2つ以上ある場合は、対角線上に窓を開けることで、効率的に換気ができます。
また、扇風機やサーキュレーターを窓の外に向けて設置すれば、部屋の中央の空気を窓側に送ることができるため、効果的に空気を入れ替えられるでしょう。寒い時期は、換気をするのが億劫になりますが、短時間でも良いので、部屋の空気を入れ替える習慣をつけるようにすることで、カビの発生を予防できるでしょう。
6-2.布団をたたむ
布団をたたむことで、カビの発生を予防できる可能性があります。人間は寝ている間に約200mlの汗をかきます。汗が吸収された布団をそのまま放置していると、湿気が内部に閉じ込められ、カビが発生する原因となるのです。そのため、布団をたたむ際は、布団の熱や水分を20〜30分ほど放出させてから畳むことが重要なポイントです。
起きてからすぐに畳んでしまうと、湿気や熱がこもってしまい、布団をたたんでもカビが生えてしまう可能性があります。ある程度湿気を放出してから、畳んで収納することで、カビ予防に繋げられるでしょう。
6-3.布団を定期的に天日干しする
布団を定期的に天日干しすることで、布団の湿気を取り除くことができ、カビの発生を抑える効果が期待できます。布団を天日干しする際は、晴れた日の午前10時から午後3時くらいまで干すようにしましょう。
この時間帯は、紫外線が強いため、布団の湿気を効果的に取り除くことが可能です。また、布団を天日干しする場合は、両面を干す必要があります。そのため、片面を1〜2時間程干したら、裏返してもう片面も干すようにしましょう。
梅雨で雨が続くような時期は、布団を干すのが難しい場合があります。そのような時は、布団乾燥機を使用して、布団の湿気を除去するようにしましょう。
6-4.すのこを使用する
すのこを使用することで、布団と床の間にすきまができ、湿気を逃す効果が期待できます。布団と床の間には、湿気が溜まりやすいため、すのこを使用することで、カビ予防に繋げられるでしょう。すのこには、サイズがあるため、使用している寝具に合わせて適切なサイズを選ぶことが大切です。
すのこを使用する場合も、敷きっぱなしにはせずに、こまめにたたむことで、湿気を防ぐことができ、カビの発生を抑制できるでしょう。
6-5.定期的にシーツや枕カバーを洗濯する
シーツや枕カバーを洗濯することで、布団にカビが生えるのを防げます。シーツや、枕カバーにカビが生えてしまうと、そのカビが布団にうつってしまう可能性があるため、シーツや枕カバーも清潔に保つことが重要です。
シーツや枕カバーは週に1〜2回の頻度で洗濯しましょう。夏場の汗をかきやすい時期は、洗濯頻度を増やすことをおすすめします。洗濯する際は、洗濯表示に従って、適切な洗濯方法で洗うことが大切です。汚れがひどい場合は、つけおき洗いを行い、しっかりと汚れを取り除きましょう。
7.布団を清潔に保つなら手軽にお手入れできるRecovery Sleepがおすすめ
布団のカビを予防するなら、手軽にお手入れができるRecoverySleepの敷きパッドがおすすめです。この敷きパッドは、繊維に混ぜ込まれた鉱石が人体からの体熱を赤外線として輻射し、全身に温熱効果をもたらします。
使用しているベットパットに取りつけるだけなので、手間なく使用できるのも魅力です。100%綿製で肌触りが良く、一年中心地よくご使用いただけるでしょう。
さらに、洗濯機で丸洗いが手軽にできることから、布団を清潔に保つことができ、カビの発生を防ぎます。布団のカビでお悩みの方は、手軽に洗濯ができるRecoverySleepを試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、布団にカビが発生した時の原因と対処法について解説しました。布団のカビを放置すると、カビの胞子が空気中に広がり、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、カビが発生したら、早めに対策をとることが重要です。本記事には、カビを発生させないための予防法も記載しています。記事の内容を参考に、毎日快適な布団で眠れるよう、可能な範囲で対策をとっていただければ幸いです。