【監修】アイマスクを寝るときにつけるメリット・デメリットは?睡眠用アイマスクの選び方も紹介

「アイマスクを寝るときにつけるメリットは何か?」と聞かれたとき、多くの人が「寝つきが良くなること」をあげるのではないでしょうか。

確かに、アイマスクを寝るときにつけると、寝つきが良くなるといわれています。しかし、どのようなメカニズムで寝つきが良くなるのかはわからないという人が多いはずです。また、アイマスクを寝るときにつけることには、寝つきが良くなる以外にもさまざまなメリットがありますが、それらについて答えられる人も少ないでしょう。

そこでこの記事では、アイマスクを寝るときにつけることで得られる、さまざまなメリットについて詳しく解説します。また、デメリットや寝るときにつけるアイマスクの選び方についてもお伝えします。アイマスクを効果的に使うための参考にしてください。

1.アイマスクを寝るときにつけるメリット

アイマスクには商品ごとに遮光や発熱機能、アロマ機能、スピーカー機能などさまざまな機能が付いています。これらの機能により、アイマスクを寝るときにつけるといろいろなメリットを享受できるといわれています。

引き続き、アイマスクを寝るときにつけるメリットについて1つずつ解説していきますので、ご覧ください。

1-1.寝付きの悪さ改善

アイマスクを寝るときにつけるメリットとしてまず最初に思いつくのは、寝つきの悪さを改善できることでしょう。

私たちが眠くなるとき、体内ではメラトニンという入眠を誘うホルモンが分泌されています。このメラトニンは光により分泌量が左右され、光が当たらない暗いときにたくさん分泌されるようになっています。そのため、アイマスクにより目から入る光を遮断することで、メラトニンの分泌量を増やし、寝つきを良くすることができるのです。

夜であっても、ドアやカーテンの隙間を通して寝室外から光が入ってきてしまうことは少なくありません。遮光性の高いアイマスクでしっかり目をガードすることで、寝つきの悪さを改善できるでしょう。

1-2.疲れ目の改善

ホットアイマスクを寝るときにつけると、疲れ目の改善に効果的だといわれています。

そもそも疲れ目とは、長時間近くのものを見たりストレスを感じたりしたときに、目のピント調節を担う毛様体筋がこり固まってしまうことで引き起こされます。

毛様体筋のこりは血行を良くするとほぐれるため、ホットアイマスクにより目元を温めることで、疲れ目を改善できる可能性があるのです。

1-3.目元美容への効果

あまり知られていませんが、ホットアイマスクを寝るときにつけると、目元の青クマやむくみを解消できる可能性があるといわれています。

目元に青クマやむくみが出ている場合、血行不良が起きているかもしれません。血行不良になると毛細血管中には酸素を持たないデオキシヘモグロビンが増え、血液が暗赤色になります。この血液が肌の上から透けて見えるのが青クマです。また、血行不良になると細胞間の水分も過剰になり、むくみとして現れます。

青クマやむくみを解消するためには目元の血行を良くすることが大事であり、ホットアイマスクで目元を温めることは目元美容に効果的だと考えられるのです。

1-4.肩・首こりの改善

寝るときにホットアイマスクをつけることは、肩・首こりの改善にも有効であると考えられています。

疲れ目により起きる目の痛みや重さ、視界のぼやけなどの不快な症状は、私たちにとって大きなストレスとなります。そして、そのストレスにより肩や首がこわばって、こりとして現れてしまうことがあるのです。

ホットアイマスクにより疲れ目の症状を改善することが、結果として肩・首こりの改善につながるかもしれないわけです。

1-5.リラックス効果

アイマスクの中にはアロマやスピーカー機能、マッサージ機能など、特別な機能が付いたものもあります。これらの機能によりリラックス効果を得られるのも、寝るときにアイマスクをつけるメリットの1つです。

遮光や発熱などの機能にこれらのリラックス機能が加わることで、アイマスクを寝るときにつけるメリットをさらに享受できるようになるでしょう。

2.アイマスクを寝るときにつけるデメリット

アイマスクを寝るときにつけると、健康や美容に良い効果が期待できます。しかし、つけ方やつけるタイミングを間違うと、悪影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

アイマスクのデメリットについてもしっかりと理解し、正しく使いましょう。引き続き、アイマスクを寝るときにつけるデメリットについて解説していきますので、ご覧ください。

2-1.締め付け・圧迫感によるストレス

耳掛けタイプや頭に回すストラップタイプ、立体タイプなど、アイマスクの構造は商品ごとにさまざまです。自分の頭や顔の形に合わない構造のものをつけていると、締め付け感や圧迫感が気になって睡眠の妨げになるかもしれません。

アイマスクを購入する前にはできればフィッティングをして、自分に合う構造かどうかを確かめましょう。通販などで購入する場合は、ストラップの長さ調節ができるものやノーズワイヤーで鼻周りの形が調節できるものを選ぶと安心です。

2-2.熱による肌への負担

ホットアイマスクをつけたまま眠りにつくときは、熱による肌への負担に注意してください。
一般的に、低温やけどは44〜50℃程度のものに、地肌が数分〜数十分触れ続けることで起こるといわれます。

使い捨てタイプや電子レンジで温めるタイプのホットアイマスクは、約40℃で5〜30分程度発熱するため、基本的には低温やけどの心配はありません。しかし、電子レンジで温めるタイプの場合、連続して温めてしまうと通常より温度が高くなる可能性があります。温め方法を間違うと低温やけどの危険性があるため、使用前には取り扱い説明書をよく読み、使用方法を守ることが大切です。

電気で温めるタイプのアイマスクについては、基本的には自動タイマーや自分で調節するタイマーがついているため、低温やけどの心配はありません。

上記の通り、ホットアイマスクは、正しく使えば低温やけどの心配はほとんどないものです。敏感肌などの理由からどうしても不安があるという場合は、念のため初回使用時には眠ってしまわないようにしましょう。もちろん、熱すぎると感じる場合や皮膚に異常を感じる場合はすぐに使用を中止してください。

2-3.マツエク(まつ毛エクステ)への影響

マツエク(まつ毛エクステ)を付けている人は、アイマスクやホットアイマスクを寝るときにつけないほうが良いといわれています。

マツエクはグルーという瞬間接着剤で付けていきます。グルーの主成分はシアノアクリレートというものですが、このシアノアクリレートの耐衝撃性や耐熱性、耐水性は高くありません。そのため、エクステがアイマスクの繊維に引っかかって取れてしまう可能性や、ホットアイマスクの熱や蒸気でグルーが劣化してしまう可能性が指摘されています。マツエクをしているときはアイマスクの使用は控えたほうが無難です。

なお、マツパ(まつ毛パーマ)に関しては、アイリストの多くがアイマスクをつけても問題ないという見解を示しています。基本的には、アイマスクをつけてもパーマが取れることはないと考えられますが、心配な場合は担当アイリストに確認してみると良いでしょう。

3.寝るときにつけるアイマスクの選び方

寝るときのアイマスクは圧迫感やズレ、肌への負担を感じることなくつけられるかが重要になります。具体的には「フィット感」「素材」「温め時間」「寝るときの姿勢」の4ポイントに着目して選ぶのがおすすめです。

引き続き、上記の4ポイントについて詳しく解説しますので、参考にしてみてください。

3-1.フィット感

寝るときにつけるアイマスクは、快適なフィット感のものを選びましょう。締め付け感や圧迫感が強いと気になってぐっすり寝られないかもしれません。また、逆にゆるすぎても十分な遮光性が発揮されず、質の高い睡眠を得にくいでしょう。

基本的には、頭の締め付け感をなくしたい場合は耳掛けタイプが、耳が痛くなるのが不安な場合は頭に回すストラップタイプがおすすめです。また、目や鼻に負担をかけず、遮光性を高めたいなら、立体構造やノーズワイヤーがついているタイプを選ぶと良いでしょう。

フィッティングができない通販などを利用する場合は、口コミを見てみるのがおすすめです。「耳掛けタイプなのに耳が痛くなりにくかった」「ノーズワイヤー付きで鼻にフィットした」など参考になるものがあるかもしれません。

3-2.素材

寝るときのアイマスクは長時間肌に触れることになるので、肌触りの心地良さや衛生的に使えるかも重視したいポイントです。

例えば、コットン(綿)素材のものは肌が弱い人に、シルク素材のものはしっとりとした肌触りが好みの人におすすめです。また、衛生面が気になる人には洗濯可能なものや、不織布などの使い捨てタイプが合うでしょう。

アイマスクというと、遮光性や発熱時間などの機能面に目がいきがちですが、素材についてもしっかりと検討して選ぶことが大切です。

3-3.温め時間

ホットアイマスクの発熱時間は商品ごとに異なり、5〜30分程度と幅広くなっています。

寝るときに使う場合は肌への負担を考慮して、念のため発熱時間が短めの商品から試してみるのがおすすめです。電気式タイプの場合は、まずはタイマーを短い時間に設定して使ってみましょう。

Recovery Sleepアイマスクは、体の熱を赤外線として輻射するという仕組みで温熱効果を得られるアイテムです。温めすぎによる肌への負担が心配な方にも安心してお使いいただけますので、ぜひ利用を検討してみてください。

3-4.寝るときの姿勢

寝るときのアイマスクは、寝姿勢に合わせて選ぶことも大切です。

座って仮眠を取るときに使いたい人や、横向きで寝ることが多い人は、ずり落ちにくい耳掛けタイプや頭に回すストラップタイプを選びましょう。耳掛けタイプには髪型を崩さずに済むという利点が、頭に回すストラップタイプには耳が痛くならないという利点があります。どちらが自分にマッチするか考えてみてください。

一方、布団などで仰向けに寝ることが多い人なら、耳や髪型に影響のないノンストラップタイプでも大丈夫でしょう。特に、小豆やビーズが中に入っているものは適度な重みがあり、少し動いてもずり落ちにくいのでおすすめです。

4.寝るときにもつけやすいRecovery Sleepアイマスク

アイマスクを寝るときにつけるメリット・デメリット、寝るときにつけるアイマスクの選び方について解説してきました。ここまでご覧になった方の中には「寝るときにおすすめのアイマスク名を具体的に教えて欲しい」と思った方もいらっしゃるはずです。

そんな方には、Recovery Sleepアイマスクをおすすめします。

Recovery Sleepアイマスクには、長さ調節できるストラップが付いています。適度なフィット感に調節できるので、締め付けによる睡眠妨害の心配がありません。また、中綿には鉱石が練り込まれた特殊素材を使用しており、体の熱を輻射して自然な温かさを得られるようになっています。疲れ目や肩こり改善、目元美容への効果なども期待できるでしょう。

寝るときのアイマスクをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

Recovery Sleepアイマスク

まとめ

寝つきの悪さを改善してくれるだけでなく、疲れ目の改善や目元美容への効果など、さまざまな効果が期待できるアイマスク。

寝るときにアイマスクをつけることで得られるメリットは多いですが、選び方や使い方によっては、睡眠や美容に悪影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

フィット感や素材、温め時間などを考慮して、自分にぴったりのアイマスクを選ぶことが大切になります。今回の記事を参考に、アイマスク選びをしてみてください。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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