【監修】「寝るときの服装」で変わる、翌朝のからだ。快適な休息を導くナイトウェアの選び方

眠っても疲れが残る。そんなときは、寝具よりも寝るときの服装を見直してみてください。
体の回復を支える体温調整や血流の働きは、寝衣によって大きく変わります。
本記事では、体を整えるためのナイトウェア選びと、その効果的な使い方を紹介します。

1.なぜ「寝るときの服装」が体調を左右するのか

一日の終わりに私たちは眠ることで、心身の疲れを回復しています。
しかし、その回復を支える体温調整や血液の循環は、一般的に就寝時の服装によって大きく影響を受けるといわれています。
十分な睡眠時間を確保していても、体の温度環境が整っていなければ、翌朝に疲労感や肩のこり、体の重さを感じることがあります。

1-1.深部体温と休息の関係

人の体は夜になると、体の内側の温度である深部体温を下げて休息の準備を始めます。
この体温の変化をスムーズに進めるためには、体表の温度を適度に保つ衣類を選ぶことが重要です。
冷えすぎると血管が収縮して手足が冷たくなり、厚着をしすぎると熱がこもって寝汗が増え、体温のリズムが乱れやすくなります。
就寝時の服装は、深部体温の変化を助けて快適な睡眠状態を維持するための重要な要素の一つです。

1-2.血流と筋肉への影響

血液の流れは、体が回復するために必要な酸素や栄養を全身に届ける役割を果たしています。
そのため、就寝中に血流が滞ると、体の回復が十分に進まないことがあります。
特に、ウエストゴムの締め付けが強い衣服や縫い目が硬い衣服を着たまま寝ると、局所的に圧迫が生じやすく、血流を妨げる原因になります。
こうした状態が続くと、翌朝に肩や脚のこわばりや重さを感じることがあります。
そのため、寝衣を選ぶ際は、寝返りや姿勢の変化を妨げず、血流の流れを保てる設計であるかを意識することが大切です。

1-3. 部屋着と寝衣の違い

「部屋着のまま寝る」という習慣は、多くの人がやってしまっている習慣の一つです。
しかし、部屋着は日中の動作や姿勢を想定して作られており、就寝中の発汗や摩擦、寝返りなどの動きには十分に対応していません。そのため、部屋着のまま眠ると、肌への刺激や血流の滞りを招きやすく、睡眠の快適さが損なわれる可能性があります。
一方で、寝衣として開発されているパジャマやナイトウェアは、横になった状態でも体への負担が少ないように設計されています。また、通気性や吸湿性、縫い目の位置などにも工夫があり、寝返りや発汗に対応しやすい構造になっています。こういった理由から、就寝前に部屋着から寝衣に着替えることは、体を休息に向けて整えるために大切な行動といえます。
心理学の研究でも、このような「行動の切り替え」が入眠を促す要因のひとつであることが明らかになっているので、できるだけ部屋着と寝衣を分ける習慣を意識してみてください。

1-4. 季節と素材の選び方

季節によって気温や湿度が変化するため、寝衣の素材を選ぶ際には注意が必要です。

  • 冬場:保温性の高い綿やウール混素材を使用し、特に冷えやすい下半身を重点的に温める
  • 夏場:吸湿性や放湿性に優れたガーゼやモダール素材を選び、熱を逃しやすくする
  • 春・秋:寒暖差が大きいため、重ね着や温度調整がしやすい前開きタイプが最適

季節に合わせて寝衣を見直すことで、体温のリズムを保ちやすくなり、冷えや寝汗による不快感を軽減できます。
服装を適切に整えることで、翌朝の目覚めを快適にすることが期待できます。

2.就寝タイプ診断|自分に合った眠り方を見つける

人の体は一人ひとり違いがあり、冷えやすさや疲れやすさ、眠りの深さもそれぞれ異なります。
そのため、自分の体質や生活習慣に合った就寝環境を整えることが、快適な休息につながります。
以下のチェックを通じて、現在の眠りの状態や改善の方向性を確認してみましょう。

2-1. チェックリスト

質問 YESが多い場合の傾向 該当タイプ
寝るときに手足が冷えやすい 深部体温が下がりにくく、入眠まで時間がかかる傾向があります。 冷え性タイプ
朝起きても体の重さが残っている 体の回復が不十分で、血流や筋肉の緊張が原因になっている場合があります。 疲労蓄積タイプ
肩や首がこりやすい 寝姿勢や衣類の締め付けが血流を妨げている可能性があります。 コリ対策タイプ
就寝前にスマートフォンを長時間見ることが多い 光刺激によって脳が覚醒し、眠りの質が低下しやすくなっています。 生活リズム乱れタイプ
部屋着のまま寝ることが多い 入眠の準備が整わず、体が休息状態に入りにくくなっています。 切り替え不足タイプ
寝汗が多く、夜中に目が覚めることがある 体温調整がうまくいかず、寝具や衣類の通気性が合っていない可能性があります。 体温調整タイプ

2-2. 診断の見方

チェック項目の中から、自分が当てはまるタイプを確認してみてください。
体の状態や睡眠時の傾向を知ることで、どのような点を改善すればより快適に眠れるかが見えてきます。
次の章では、それぞれのタイプに合わせた寝衣の選び方や、心地よく眠るための工夫を紹介します。
なお、ここで紹介するタイプはあくまで一般的な傾向に基づいたものです。
同じタイプでも、季節や生活リズムによって体の状態は変化します。
そのため、日々の体調に合わせて、寝るときの服装や環境を柔軟に調整することが大切です。

3.タイプ別アドバイスと実践ポイント

前章で確認したタイプ別の傾向に応じて、体の状態を整えるための具体的な対策を紹介します。
就寝時の服装や環境を少し工夫することで、睡眠の質や翌朝の快適さが大きく変わる可能性があります。
自分のタイプに近い内容を参考にして、できるところから取り入れてみてください。

3-1. 冷え性タイプ

体の冷えを感じやすい人は、深部体温が下がりにくく、入眠までに時間がかかる傾向があります。
寝る前に湯船に浸かることで血流を促し、体の中心をしっかり温めることが大切です。
寝衣は吸湿発熱素材や遠赤外線を利用した素材など、温かさと通気性を両立できるものを選びましょう。
特に足首やお腹まわりを冷やさないように工夫することで、寝つきが良くなりやすくなります。

3-2. 疲労蓄積タイプ

朝になっても疲れが取れない人は、寝ている間の血流や姿勢の乱れが影響していることが原因の一つとして考えられます。
締め付けの少ない伸縮性のある素材を選び、体の動きを妨げない服装を心がけましょう。
また、寝る直前まで仕事やスマートフォンを見続けると、自律神経が興奮した状態が続いてしまうため、就寝1時間前には照明を落とし、静かな環境を整えることが効果的です。

3-3. コリ対策タイプ

肩や首にこりを感じやすい人は、就寝中に筋肉が緊張しやすい傾向があると考えられます。そのため、襟元が窮屈な服や、肩まわりを覆いすぎる服装はできるだけ避けてください。
体を締め付けない柔らかい素材を選び、寝返りが打ちやすいようにすることが大切です。
また、寝る前に首や肩を軽く回すストレッチを取り入れると、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。

3-4. 生活リズム乱れタイプ

就寝前にスマートフォンやパソコンを長時間使用すると、画面の光刺激によって脳が覚醒し、眠りに入りにくくなります。特にブルーライトは体内時計を乱す要因とされており、寝つきの悪さや浅い睡眠につながることがあります。対策として、ブルーライトを遮る眼鏡を使用したり、画面の明るさを下げたりするだけでも効果があります。
また、毎日ほぼ同じ時間に就寝するよう心がけると、体内時計のリズムが安定しやすくなります。寝る前はスマートフォンの使用を控え、軽く読書をしたりして気持ちを落ち着けると、自然に眠りに入りやすくなります。

3-5. 切り替え不足タイプ

日中の活動と睡眠の切り替えがうまくできていない人は、心身が休息モードに入りにくくなりがちです。そのため、部屋着と寝衣を分けて、就寝前には必ず着替える習慣をつけることが大切です。このような習慣を続けることで、「着替えたら寝る時間」という感覚が体に身につき、自然と眠りに入りやすくなります。
また、寝室の照明を少し暗くすると、気持ちが落ち着き、自然に眠りにつきやすくなります。

3-6. 体温調整タイプ

寝汗をかきやすい人や暑がりの人は、体温調整がうまくできていないことがあります。
このような場合は、通気性や放湿性に優れた素材を選び、熱がこもりにくい環境をつくることが大切です。
さらに、寝具との組み合わせも見直してみましょう。保温性の高い布団を使っているときは、寝衣を薄手のものに変えるなど、全体の温度バランスをとることがポイントです。
体温の上昇を防げば、夜中に目が覚める回数が減り、より深い眠りを得やすくなります。

4.就寝服選びでやりがちなNG習慣

快適に眠るためには、寝具だけでなく、就寝時の服装にも気を配ることが大切です。
どんなに寝心地の良い布団を使っていても、寝衣の選び方を間違えると体温の調整がうまくいかず、血流に負担がかかることがあります。
その結果、寝つきが悪くなったり、朝に疲れが残ったりすることもあります。
ここでは、快適な睡眠を損ねてしまう代表的な習慣と、その改善のヒントを紹介します。

4-1. 部屋着のまま寝てしまう

1章の文中でも触れたように、就寝時の服装は体の回復に大きく関わります。
部屋着は日中の動作や姿勢を前提に作られているため、眠っている間の姿勢の変化や発汗への対応が十分ではありません。特に、硬い縫い目やウエストゴムの締め付けがある場合、血流を妨げてしまうことがあります。
さらに、日中に着用していた衣類には汗や皮脂、ほこりが付着しており、そのまま寝ると肌への刺激や衛生面の問題につながりやすくなります。
清潔で通気性のよい素材の寝衣に着替えることで、汗や熱がこもりにくくなり、体温の変化が自然に整います。血流もスムーズに保たれるため、体が冷えにくく、筋肉のこわばりを防ぐ効果も期待できます。こうした状態をつくることで、心身がリラックスし、眠りにつきやすい環境を整えることができます。

4-2. 同じ寝間着を長期間使い続ける

寝衣は毎日の汗や皮脂を吸収しているため、洗濯や交換を怠ると、汚れが繊維に蓄積して肌荒れやかゆみの原因になることがあります。湿った寝衣は雑菌が繁殖しやすく、寝具の清潔さにも悪影響を及ぼします。季節や使用頻度にもよりますが、寝衣はこまめに洗濯し、数年に一度は新しいものに買い替えることが大切です。

4-3. 厚着をして眠る

寒い季節に寝るときに厚着をしすぎると、体に熱がこもりやすくなり、汗をかきやすくなります。
汗が冷えると体温が急激に下がり、かえって体が冷えてしまうことがあります。
寒い時期は寝衣を重ねるよりも、室温調節や布団や毛布などの寝具で温度を調整するほうが効果的です。
吸湿発熱素材や保温性の高いパジャマを選べば、余分に重ね着をしなくても、暖かく快適に眠ることができます。

4-4. 通気性の悪い素材を選ぶ

ポリエステルなど通気性の低い素材は、熱や湿気がこもりやすく、蒸れや寝汗の原因になります。こうした状態が続くと体温が上がり、夜中に目が覚めてしまうことがあります。
一方、綿やテンセルなどの吸湿性・放湿性に優れた素材は、余分な湿気を逃がして体温をほどよく保ってくれます。
特に汗をかきやすい人は、通気性の良い素材の寝衣を選ぶと、朝まで快適に眠ることができます。

4-5. ゴムの締め付けが強い服を着る

ウエストや手首を強く締め付ける服装は、血流を妨げる原因になります。
血の巡りが悪くなると、疲れが取れにくくなったり、体の一部に負担がかかって筋肉がこわばったりすることがあります。
こうした不快感を防ぐためには、伸縮性のあるやわらかい素材を選び、動きやすい寝衣を身につけることが大切です。

5.からだを整えるナイトウェア選び ― Recovery Sleep®ナイトウェア

眠る時間をより快適に過ごすためには、体の状態を整えられる寝衣を選ぶことが大切です。
寝ている間の衣類は、肌触りや着心地だけでなく、血流や筋肉のこわばりにも影響します。
ここでは、体の回復をサポートするために開発されたRecovery Sleep®(リカバリースリープ)ナイトウェアを紹介します。

5-1. 着るだけで血行促進・疲労回復をサポート

Recovery Sleep®ナイトウェアは、一般医療機器のナイトウェアです。
独自に開発された素材「REVITEX®」が体の熱を吸収し、遠赤外線として効率的に放射します。
その温熱作用により血行を促進し、疲労回復や筋肉のコリを緩和します。
また、長時間の着用でも圧迫感が少なく、体をしめつけないデザインが特徴です。
寝返りなどの動きを妨げにくく、自然な姿勢で休むことができます。

5-2. 着心地と機能性を両立した設計

生地はなめらかで通気性がよく、季節を問わず快適に着用できます。
縫い目やタグの位置にも配慮されており、肌への刺激を最小限に抑えています。
洗濯機で手軽にお手入れできるため、日常使いしやすい点も魅力です。
また、シンプルなデザインでルームウェアとしても活用でき、就寝時だけでなくくつろぎ時間にも取り入れやすい仕様になっています。

5-3. 着心地を支える2つの特徴

・Recovery Sleep REVITEX®
高純度のセラミックスをナノレベルで粉砕し、繊維に練り込んだ独自素材です。
繰り返し洗濯しても遠赤外線放射効果が持続し、血行促進・疲労回復・コリの緩和をサポートします。

・M3 LABO®
3D CADとAIを活用した素材設計・動作解析により、寝返りのしやすさを追求しています。
この技術により、着圧を軽減しながら快適に動ける構造を実現しています。

5-4. 日本人の体型に合わせた設計

Recovery Sleep®のナイトウェアは、日本女子大学とモリリン株式会社の共同研究により、
日本人の平均体型データに基づいて設計されています。
体に自然にフィットしながらも動きを妨げにくい形状で、睡眠時の姿勢変化にやさしく対応します。

5-5. シーンを問わず使えるデザイン

幅広い世代が使いやすいように、シーンレスなデザインを採用しています。
肩や腕が上がりにくい方にも着脱しやすく、介護や看護の場面でも活用しやすい構造です。
また、ボタンの開閉で通気性を調整でき、寝汗をかきやすい季節も快適に過ごせます。

【EC限定】Recovery Sleep® ナイトウェア(上下セット・長袖)

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6.生活の中で「整える」を続ける ― 日常シーン別の使い方

体の回復や血流の改善は、一晩で終わるものではありません。
日々の生活の中で、無理なく整える習慣を続けることが、体をより快適な状態に保つための鍵になります。
ここでは、就寝時だけでなく、普段の生活にも取り入れやすいナイトウェアの使い方を紹介します。

6-1. 就寝前の準備時間に取り入れる

寝る前の時間をゆっくり過ごすことは、体の緊張をほぐすのに効果的です。照明を少し暗くし、軽いストレッチや読書を取り入れると、気持ちが落ち着きやすくなります。その際、体を締め付けない柔らかな寝衣に着替えることで、血流が妨げられにくくなり、肩や背中のこわばりを防ぐことができます。
「Recovery Sleep®ナイトウェア」は、軽くてしなやかな素材を使っており、寝る前のリラックスした時間にも心地よく着用できます。

6-2. 在宅ワークや休息時間にも活用する

長時間同じ姿勢で作業を続けると、血流が滞りやすくなり、肩や腰に疲れを感じることがあります。
「Recovery Sleep®ナイトウェア」は伸縮性に優れ、体の動きを妨げにくいため、日中の作業中も快適に過ごせます。やわらかな着心地で、仕事の合間の休憩や短時間の仮眠にも使いやすいのが特徴です。作業時にも休憩時にも取り入れやすく、一日を通して快適な状態を保つことができます。

6-3. 季節の変わり目に気を配る

春や秋は寒暖差が大きく、体温の変化に対応しにくい季節です。冷える日は保温性の高い素材を、湿度が高い日は通気性のよい素材を選ぶことで、体温を調整しやすくなります。 「Recovery Sleep®ナイトウェア」は、吸湿性と放湿性に優れた素材を採用しており、一年を通して快適に着用できます。

7.まとめ

体を整えるためには、毎日の小さな積み重ねが大切です。冷えやこり、疲れを感じやすい人ほど、日々の服装や生活のリズムが体の調子に影響します。
そうした日々のコンディションづくりをサポートするのが、「Recovery Sleep®ナイトウェア」です。血行促進・疲労回復・コリの緩和を目的とした一般医療機器として、健やかな日常を後押しします。
一日の終わりに体を整える習慣を続けることが、快適な毎日を支える基盤になります。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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