【監修】ネックピローで夜行バスを快適に!メリット・選び方・おすすめ商品を紹介

「頭が揺れて寝付けない」「起きたときに首や背中が痛くなっている」

夜行バスユーザーにとって、睡眠は大きな悩みの種となっています。実際に、夜行バスユーザー800名に対して「夜行バスの乗車時、あなたは眠れていますか」という質問をしたところ、約80%が「寝不足、またはほとんど寝付けない」と回答したそうです。

夜行バスでの睡眠に不安がある場合は、ネックピローの使用をおすすめします。ネックピローで頭をしっかり支えることで、揺れによる睡眠不足や姿勢の崩れによる体の痛みを改善できるかもしれません。

この記事では、夜行バスでネックピローを使うことに焦点を当てて、メリットやデメリット、選び方を解説します。また、夜行バスで使うのにおすすめなネックピローや、ネックピローと一緒に使うことで夜行バスでの睡眠をより快適なものにしてくれるアイテムについても紹介します。

1.夜行バスでネックピローを使うメリットは?

夜行バスでネックピローを使うことには、2つのメリットがあります。

1つ目は、寝ている途中で目が覚めにくくなることです。

座って寝た時に、頭が前や横にユラユラと揺れたりガクッと倒れたりして、目が覚めてしまった経験がある方は多いでしょう。寝るときに首周りに隙間があると、どうしても首が傾いてその上にある頭が揺れやすくなります。

特に、走行により振動が生じる夜行バスの座席では、寝ているときに頭が揺れやすく、睡眠を妨害する原因となってしまいます。ネックピローがあれば首周りの隙間を埋められるので、頭の揺れを防いで寝ている途中で目が覚める回数を減らせるでしょう。

2つ目は、起きたときの体の痛みを軽減できることです。

夜行バスで寝て起きると、首・肩・背中などが痛くなっていることがありますが、これも首が傾いて頭が倒れることが原因となっています。

成人の頭の重さは体重の10%程度といわれています。体重が50Kgの人の場合は5Kg程度に、60Kgの人なら6Kg程度になるわけです。

座っているとき、頭は首・肩・背中の筋肉により支えられています。5〜6Kgの重さを支えるというだけでも相当な負荷がかかっていると想像できますが、これは正しい姿勢で座ったときの話しです。首が傾いて頭が15度倒れると負荷は約2倍に、30度倒れると約3倍にもなってしまいます。

上述した通り、夜行バスの中では首が傾いて頭が倒れやすくなります。頭の角度に比例して、首・肩・背中には普段より大きな負荷がかかり、結果として起きたときに体が痛くなってしまうのです。

ネックピローで首周りの隙間を埋めて頭の傾きを防ぐことにより、起きたときの体の痛みも軽減できるでしょう。

2.夜行バスでネックピローを使うデメリットは?

夜行バスでネックピローを使うデメリットは、持ち運びの邪魔になることです。

夜行バスを利用する方の中には、到着先などで宿泊を予定している方も多いでしょう。宿泊用の荷物だけでもある程度の量になってしまうため、ネックピローまで持ち運ぶのは大変に感じるかもしれません。

ネックピローの中には、エアータイプのように中の空気を抜いて小さく折り畳めるものもあります。また、低反発素材タイプやビーズタイプの中には、コンパクトサイズのものもあります。持ち運びが不安な場合は、これらのタイプを探してみると良いでしょう。

3.夜行バスで使うネックピローの選び方は?

夜行バスで使うネックピローを選ぶときは、素材、形、洗濯の3点に着目しましょう。ポイントは「心地よく使えるか?」と「持ち運びの邪魔にならないか?」です。

引き続き詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。

3-1.素材

基本的に、ネックピローは中綿とそれを包む側地からなります。

ネックピローの中綿には、ポリエステルわたや低反発ウレタン、発泡ポリスチレンビーズなどさまざまな素材が使われます。柔らかい寝心地がお好みならポリエステルわたが、包み込まれるようなホールド感が欲しいなら低反発ウレタンや発泡ポリスチレンビーズがおすすめです。それぞれ違う寝心地なので、好みのものを選びましょう。

中綿の素材は、寝心地だけでなく、持ち運びのしやすさにも関係してきます。最もコンパクトになるのは中に空気が入っているものです。空気を抜けば小さく折り畳むことができます。また、低反発ウレタンや発泡ポリスチレンビーズのものもコンパクトサイズであることが多く、比較的持ち運びしやすいでしょう。

ネックピローの表地にはパイル、ベロア、フリース、ニットなどの生地が使われます。汗をかきやすい方や夏場の使用には吸水性に優れたパイル生地が、冷房が効いた車内や冬場の使用には保温性のあるベロアやフリース生地のものがおすすめです。また、1年を通して使用する場合は、肌触りの良いニット生地がおすすめです。ご自身の体質や季節などに合わせて選んでみてください。

3-2.形

ネックピローには、U型、J型、変形型などいくつかの形があります。

中でも、最もポピュラーなのはU型です。U型は首周りや後頭部をしっかりと支えてくれるため、安定感に優れています。また「ドローコード」と呼ばれる紐で幅を調節できるタイプなら、自分の首によりフィットさせることもできます。安定感を重視する方は、ドローコード付きのものを検討してみると良いでしょう。

J型は頭部、顔の片側、顎を支える形のものです。左右のどちらか片側に頭を傾ける寝姿勢になるため、頭が前に倒れにくくなります。ただし、J型にはU型に比べると商品数が少ないというデメリットもあります。素材などの選択肢は少なくなってしまうため、自分好みの商品を見つけにくいかもしれません。

どんな形が自分に合うかわからないという方には、変形型もおすすめです。変形型は中にワイヤーが入っており、自由に形を変えることができます。U型やJ型として夜行バスの車内で使えるのはもちろん、真っ直ぐにして自宅のベットで抱き枕として使うことも可能です。幅広いシーンで使いたい方にもぴったりの形といえるでしょう。

3-3.洗濯

ネックピローは肌に直接触れるものなので、洗濯できるかどうかも押さえておきたいポイントです。

お手入れを簡単に済ませたい方には、表地を外して洗濯できる商品がおすすめです。表地だけなら乾くのにも時間がかからないため、気軽にお手入れできるでしょう。

一方、丸洗いできる商品には、中綿まで清潔にできるというメリットがあります。夜行バスに頻繁に乗るという方はそれほど多くないはずです。乾くのにやや時間はかかりますが、次に夜行バスに乗るときまでに時間があるなら、問題ないでしょう。

4.夜行バスでネックピローと一緒に使いたいアイテムは?

アイマスク、耳栓・イヤホン、着圧ソックス、腰用クッションなど、夜行バスでの睡眠時におすすめのアイテムはたくさんあります。

これらのアイテムをネックピローと一緒に使うことで、夜行バスでの睡眠をより快適なものにできるかもしれません。

引き続き、上記の各アイテムについて紹介しますので、参考にしてみてください。

4-1.アイマスク

「光」は夜行バスでの寝つきを悪くする要因の1つです。

夜行バスの窓や座席の間にはカーテンが掛けられており、街灯の光や対向車のヘッドライト、隣の人のスマホの光などをある程度は遮ってくれます。しかし、完全に遮断できるわけではないため、隙間から漏れる光で寝付きにくいこともあるでしょう。

そんなとき、目に入る光を完全にシャットアウトできるアイマスクがあれば、スムーズな入眠に一役買ってくれるはずです。

Recovery Sleepでは、夜行バスでの睡眠時にもお使いいただけるアイマスクをご用意しています。ストラップで長さ調節できるため、しっかり顔にフィットし、遮光性を高められます。以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

Recovery Sleep アイマスク

4-2.耳栓・イヤホン

「音」も夜行バスでの眠りを妨げる要因の1つとしてあげられます。

夜行バスでは、エンジン音やほかの乗客が立てる音で、寝付けないあるいは眠りが妨げられてしまうことが珍しくありません。

そんなとき、あると便利なのが耳栓やイヤホンです。

耳栓を選ぶときにはNRR(騒音減衰指数)の数値に着目しましょう。数値が大きいほど遮音性能が高くなります。

入眠に支障をきたす騒音は35dB以上といわれています。高速バス車内における騒音は64dB程度という調査結果があるため、NRR値が30dB以上の耳栓であれば、騒音を35dB以下に抑えられるでしょう。

【64dB(高速バス車内の騒音)ー30dB(耳栓のNRR値)=34dB】

また「ノイズキャンセリング」という、音をシャットアウトできる機能を搭載したイヤホンをつけるのもおすすめです。音楽を流しているほうが眠れるという方もいらっしゃるかもしれませんが、音漏れするとほかの乗客の迷惑になってしまいます。音楽を流すときは細心の注意を払いましょう。

4-3.着圧ソックス

夜行バス乗車中に、足のむくみを感じる方は少なくありません。

夜行バスでは長時間同じ姿勢で眠るため、血行が悪くなって足のむくみが起きやすくなります。

夜行バスでの足のむくみ対策におすすめなのが、着圧ソックスです。着圧ソックスでふくらはぎに圧力をかけてあげることにより、血行不良を解消し、むくみを改善する効果が期待できます。

また、冷房が効いた車内では、冷えによる血行不良で足のむくみが起きることもあります。着圧ソックスの中には保温素材でできた冷えを防ぐことができる商品もあるため、そうした商品を選ぶのもおすすめです。

4-4.腰用クッション

夜行バスに乗ると腰が痛くなるという方がいらっしゃいます。

夜行バスの座席では、長時間座っているうちにお尻が前方にずれて、背もたれと腰の間に隙間ができやすくなります。すると、正しい姿勢で座っているときよりも腰にかかる負荷が大きくなり、痛みを感じてしまうのです。

腰用クッションで背もたれとの間にできた隙間を埋めてあげることで、腰痛改善効果が期待できるでしょう。ネックピローと同様に、腰用クッションにもさまざまな素材や形のものがあります。使い心地や持ち運びのしやすさを考慮して選んでみてください。

5.夜行バスでも役立つRecovery Sleepトラベルピロー

夜行バスでネックピローを使うメリットやデメリット、夜行バスで使うネックピローの選び方などを紹介してきました。ここまでご覧になった方の中には「夜行バスで使うネックピローのおすすめ商品名が知りたい」と思った方もいらっしゃるはずです。

そんな方には、Recovery Sleepトラベルピローをおすすめします。

Recovery Sleepトラベルピローは、身体の熱を赤外線として輻射する特殊素材を中綿に用いており、温熱効果を得られます。夜行バスでの冷え対策やむくみ対策にも役立てていただけるでしょう。

形はいわゆるU型タイプですが、ストラップのバックルを外してストレートタイプとしても使用可能です。夜行バスはもちろん、自宅のベッドで普通の枕や抱き枕としてもお使いいただける汎用性の高い商品となっています。

「夜行バスに乗るときのためだけに、わざわざネックピローを買うのはもったいない」という方にもご満足いただける商品ですので、以下のリンクからぜひ詳細をチェックしてみてください。

Recovery Sleep トラベルピロー

まとめ

ネックピローは首の傾きを防いでくれるアイテムです。夜行バスで使えば、寝やすくなる、起きたときの体の痛みを軽減できるといったメリットを享受できるでしょう。

荷物が多くなるというデメリットはありますが、中の空気を抜いて折り畳めるものや、コンパクトサイズのものを選べばそれほど気にならないはずです。

素材や形、洗濯の可否などに着目して、心地よく使えるネックピローを探してみてください。自分にぴったりのネックピローで、夜行バスを快適に過ごしましょう。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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