【監修】更年期の肩こりに悩む人必見!つらさの原因と対策を解説します

「更年期の肩こりを改善する方法はないのか?」
「更年期の肩こりの特徴は?」
など、更年期のつらい肩こりに悩んでいる方は、このように考えることも多いのではないでしょうか。
更年期の肩こりは、適切な対策をとらないと、治らないばかりか悪化していく可能性があります。そのような事態を防ぐためにも、症状に合った対策をとることが大切です。

そこで今回は、更年期の肩こりについて解説していきます。原因や対策法について解説していますので、つらい肩こりを少しでも和らげたい方はご参考にしてみてください。

1.更年期に肩こりになる原因

更年期に肩こりになる原因はいくつか考えられます。それぞれの特徴を理解することで、原因の究明に繋がるでしょう。はじめに、更年期に肩こりになる原因について解説していきます。

1-1.筋肉の緊張

更年期の肩こりの原因のひとつとして、筋肉が緊張していることが挙げられます。筋肉が緊張することで、血流が悪くなり疲労物質の「乳酸」が発生するからです。筋肉のなかに乳酸が溜まることで、肩こりの症状となります。

更年期には、卵巣機能の低下にともなって、ホルモンバランスが変化します。このホルモンバランスの変化が、自律神経の乱れとなり、血流の悪化に繋がってしまうのです。肩回りのこわばりやだるさ、重さといった症状を感じるのであれば、筋肉の緊張による肩こりの可能性があります。

1-2.病気が隠れている

更年期の肩こりには、病気が隠れている可能性があります。もし、肩こり以外の主な症状に、腰痛や疲れやすさ、胃もたれなどがある場合は、ほかの疾患を考慮しましょう。

例えば、肩こりの原因として考えられる病気に、うつ病や歯肉炎、胃炎などの疾患が隠れていることがあります。隠れている病気を治療することで、つらい肩こりが改善する可能性がでてきます。肩こりにつながる疾患は多くあるので、ひどい肩こりが続く場合には、病気が隠れていないか、診察を受けると良いでしょう。

1-3.更年期障害による肩こり

更年期に肩こりが起きる原因として、更年期障害が挙げられます。閉経が間近になる更年期には、女性ホルモンであるエストロゲンが減少します。エストロゲンが減少することで、自律神経が乱れ血流が悪化しやすくなるのです。

エストロゲンの減少は、不眠症や骨密度の低下、皮膚の乾燥など、身体にさまざまな影響を及ぼします。血流の悪化による肩こりは、筋肉をほぐしたり、温めたりすることで、ある程度改善する場合があります。もし、症状が重い場合や、長期間肩こりが続く場合には、医師に相談すると良いでしょう。

2.更年期障害による肩こりの特徴

更年期障害による肩こりには、肩こり以外の症状が伴う場合があります。ここからは、更年期障害の肩こりの特徴について解説してまいります。

2-1.更年期障害の肩こりはイライラする

更年期障害による肩こりは、イライラが伴う場合があります。更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンの減少に伴い、セロトニンやノルアドレナリンの分泌が低下します。セロトニンが不足すると、些細なことでイライラするようになるのです。

以前までは気にならなかったことにイライラするようになったら、更年期障害になっている可能性があります。更年期のイライラには朝日を良く浴びるのがおすすめです。朝日を浴びるとセロトニンの分泌を良くする効果が期待できます。

ほかにも適度な運動をしてリフレッシュしたり、好きな音楽を聞いたりして、リラックスできる時間をとることも大切です。

2-2.更年期障害の肩こりは発汗を伴う

更年期の肩こりは発汗を伴う場合があります。更年期には女性ホルモンが減少し、自律神経のバランスが崩れることにより、発汗が増えるのです。汗をかいて不快感がある場合には、タオルでまめに拭いたり、通気性の良い服装を心がけたりすることが大切です。

ストレッチなど適度に身体を動かすことも、自立神経の乱れが改善され、更年期症状を和らげる効果が期待できます。

ただし「大量の汗で眠れない」「滝のような汗をかく」などの症状が出る場合には、病院で診察を受けることをおすすめします。

2-3.更年期障害の肩こりは気分が落ち込む

更年期の肩こりは気分の落ち込みを伴う場合もあります。これは、ホルモンバランスの乱れによるものです。女性ホルモンのうち、「エストロゲン」の減少が気分の落ち込みに繋がります。

対策として、大豆イソフラボンを摂取することをおすすめします。大豆に含まれるイソフラボンは、更年期症状を和らげる「エクオール」に変化します。もし、気分の落ち込みが気になるようだったら、大豆製品を食事に取り入れてみましょう。

加えて、睡眠をしっかりとることも大切です。身体の疲れは気分が落ち込むことにつながるので、睡眠の時間を充分にとり、気分の落ち込みを和らげるようにしましょう。

3.更年期障害の肩こりを和らげる方法

更年期の肩こりを和らげる方法はいくつかあります。これらの方法を実践することで、辛い肩こりを和らげる効果が期待できるでしょう。ここからは、更年期の肩こりを和らげる方法について解説していきます。

3-1.肩をあたためる

更年期の肩こりを和らげるには肩を温めることが大切です。肩回りの血行不良によって肩がこっていることが考えられるため、肩回りを温め、筋肉をほぐしましょう。

肩を温めるには、蒸しタオルや使い捨てカイロを使用すると良いでしょう。入浴時には湯船にゆっくり肩までつかるのもおすすめです。また、適度な運動も効果的です。ストレッチやヨガなど、肩甲骨周りを伸ばしてあげると、筋肉がほぐれ肩回りがあたたまります。

3-2.適度に運動する

更年期の肩こりは、肩回りの血流が悪くなっているので、適度を運動をして筋肉をほぐし血流を改善しましょう。運動は、ストレッチやラジオ体操など、軽い運動が効果的です。

運動する時間がとれない場合は、スキマ時間でできる運動でも問題ありません。空いた時間に肩甲骨や首を回すだけでも、ある程度筋肉はほぐれます。ただし、あまりにも激しい運動は、逆効果となる可能性も。痛みが激しい時は、医師に相談するようにしましょう。

3-3.同じ姿勢を長時間つづけない

更年期の肩こりは、同じ姿勢をとりつづけていると、血流が悪くなり悪化する可能性があります。肩こりを和らげるには、同じ姿勢を長時間続けないように心がけることが大切です。デスクワークなど、長時間座ったままの姿勢でいる場合には、1時間に1度は立ち上がり、背伸びや軽い屈伸運動をしましょう。

そうすることで、全身の血流を改善できます。ただし、同じ姿勢から急激に肩を動かすと余計に痛めてしまう可能性があります。身体を動かすときは、力を抜き、無理のない範囲で行うようにしましょう。

3-4.寝具を見直す

更年期の肩こりを和らげるには、寝具を見直すことが重要です。寝具の硬さは肩こりに大きな影響を与えます。肩の負担を軽減するためには、ある程度のやわらかさがある寝具が必要です。

やわらかさがある寝具は、体圧を分散させ、肩への負担を軽減します。また、枕の高さを調節することも、肩こりを和らげるためには、重要なポイントです。首と肩のラインが、自然な形状を保てるように、適切な高さの枕を選択することで、肩にかかる負担を軽減できるでしょう。

4.更年期障害になる時期

更年期障害は幅広い年齢層で起こる恐れがあります。更年期ではないからといって、対策を怠ると辛い症状に悩まされる可能性があります。ここからは、更年期障害になる時期とそれぞれの対策について解説していきます。

4-1.更年期に悩まされるのは閉経前後の10年間

更年期障害は、閉経前後の40代後半から50代前半にかけて現れることが多いとされています。更年期障害は、薬で治療する方法もありますが、生活習慣を変えていくことで、症状が緩和する可能性があります。

更年期障害の原因として、強いストレスがかかっていることが考えられます。ストレスを減らすためにも、趣味やリラックスの時間を大切にすることを心がけましょう。漢方薬やサプリメントで治療する方法もありますが、独自で判断せずに、医師の指導のもと、治療をすすめていくことが大切です。

4-2.30代後半~40代はプレ更年期症状が起こりやすい

プレ更年期障害は30代後半~40代前半にかけて症状がでてきます。主な症状として、生理不順、肩こり、めまいなどの症状が挙げられます。これらは、女性ホルモンの減少によって起こる症状です。一般的な更年期障害よりも若い年齢で症状が出てしまう原因として、ストレスが考えられます。

プレ更年期障害になる年齢は、子育て真っ最中だったり、仕事が忙しかったりする時期です。プレ更年期障害を予防するには、睡眠や休息を充分にとることが大切です。

4-3.20代でも更年期障害になる

20代で発症する更年期障害は、若年性更年期障害と呼ばれます。主な原因は、ストレスや過労、過度なダイエットなどです。一般的な更年期障害と同様に、イライラや不安感、肩こりなどの症状があらわれます。不規則な生活が続くと、自律神経がバランスを崩し、20代でも更年期障害を発症することがあるのです。

対策として、自律神経のケアをすることが大切になります。強いストレスを感じていたり、身体に無理をきたしたりすると、自律神経が乱れるきっかけとなるため、睡眠時間を充分に確保し、休息の時間を多くとることを心がけましょう。

4-4.更年期の肩こりを和らげるならRecovery Sleepの寝具を使おう

更年期障害による肩こりにお悩みの方には、Recovery Sleepの敷きパッドがおすすめです。Recovery Sleepの敷きパッドは、繊維に鉱石が練り込まれていることで、人体から放出される体熱を赤外線として輻射し、人体に温熱効果をもたらします。

使用しているベットパットに取り付けるだけなので、手軽に使用できるのも魅力のひとつです。綿100%のサラリとした肌ざわりは、蒸れにくくシーズンを通してご使用いただけます。

また、洗濯機で丸洗いができるのもうれしいポイント。日々のお手入れも簡単で、清潔な状態を保つことができます。つらい更年期の肩こりにお悩みの方は、Recovery Sleepの敷きパッドを検討してみてはいかがでしょうか。

Recovery Sleep 敷きパッド

まとめ

今回は、更年期の肩こりについて解説してまいりました。更年期の肩こりは、女性ホルモンの減少で、肩周りの血流が悪くなることにより起こります。一般的に40代後半~50代前半で発症することが多いとされていますが、20~30代でも発症することがあるので、注意が必要です。

更年期障害を予防するには、適度な運動やストレスをためないよう規則正しい生活を送ることが大切です。痛みがひどいようであれば、医師の診察を受けることをおすすめします。本記事の内容を参考に、適切な対策をとり、更年期のつらい肩こりを少しずつ和らげていきましょう。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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