【監修】もう悩まない!更年期に起きる寝汗の原因と対策法を解説!

「更年期の寝汗の原因は?」
「更年期の寝汗の対策法は?」
など、更年期の寝汗に悩んでいる方は、このような疑問が生じるのではないでしょうか。更年期の寝汗は放置していると、身体にさまざまな悪い影響があります。症状を悪化させないためにも、早めに対処することが大切です。

そこで今回は、更年期の寝汗について解説します。更年期の寝汗の対策法や予防法についても解説していますのでぜひご参考にしてみてください。

1更年期に起きる寝汗の原因

更年期の寝汗に悩んでいる方は、原因をつきとめて早めに対策をとるようにしましょう。はじめに、更年期に起きる寝汗の原因について解説します。

1-1.エストロゲンの減少

更年期に異常なほど寝汗の量が多い場合には、エストロゲンの減少による発汗が考えられます。エストロゲンというホルモンが減少すると、脳が興奮状態になったり、情緒不安定になったりします。

これにより、自律神経に悪影響を及ぼし、発汗が多くなるのです。この症状は、ホットフラッシュ現象とも呼ばれ、日中でも夜間でも大量の汗をかいてしまいます。

エストロゲンの減少による発汗は、サプリメントや投薬などで症状を和らげられる可能性があります。独自で判断せずに、婦人科や産婦人科で診察を受けると良いでしょう。

1-2.過度なストレス

更年期の寝汗の原因として過度なストレスが考えられます。過度なストレスを抱えると、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くできず、自律神経の働きが乱れることにより、大量の寝汗につながります。

寝汗をかくと、睡眠不足に陥り、さらにストレスが溜まってしまいます。そのような事態を防ぐためにも、ストレスをためない生活を心がけることが大切です。

1-3.アルコールの摂り過ぎ

更年期の寝汗がひどい場合は、アルコールを摂り過ぎている可能性があります。アルコールを摂取すると、アセトアルデヒドと呼ばれる有害物質が発生します。この有害物質は肝臓で分解され、汗や尿として、体外に排出されます。

アセトアルデヒドの分解には、発汗が伴うため、大量にアルコールを摂取した場合、寝汗の原因となるのです。アルコールの摂取による寝汗を軽減するためには、寝る前にアルコールを摂り過ぎないことが大切です。

1-4.胃腸の働きの低下

更年期の寝汗は、胃腸の働きの低下も原因として考えられます。胃腸の働きが弱まると、消化不良による胃もたれやむかつき、胃の痛みが引き起こされます。これらの症状がストレスとなり、寝汗に繋がるのです。

胃腸の働きの低下は、更年期障害の症状のひとつです。寝汗とともに胃もたれを感じる場合には、食べやすく消化に良い食事を心がけましょう。また、冷えは消化機能を低下させるので、冷たい飲み物などは避け、温かい飲み物を摂るようにしてください。

1-5.病気が隠れている可能性

更年期の寝汗には何らかの病気が隠れている可能性があります。「自律神経失調症」の場合も、寝汗をかくことがあります。それは、ストレスや不規則な生活などが原因で、自律神経のバランスが崩れてしまい、体温調節ができなくなるためです。

また、「睡眠時無呼吸症候群」の場合も、寝汗をかくことがあります。睡眠時無呼吸症候群は寝ているときに呼吸が止まったり、弱くなったりする病気です。睡眠時に軽い窒息状態になることから、苦しさで寝汗をかいてしまうのです。

病気が隠れている場合は、ほかの病気を発症するリスクを高めてしまう可能性があるため、早めの対処が必要です。

2.更年期の寝汗の対策法

更年期の寝汗にはさまざまな原因が考えられることがわかりました。これから解説する対策をとることで症状の改善が期待できます。更年期の寝汗に悩んでいる人は、できることから無理のない範囲で、対策をとっていきましょう。ここからは、更年期の寝汗の対策法について解説します。

2-1.イソフラボンを積極的に摂取

イソフラボンはエストロゲンと似た働きをするので、積極的に摂取することで寝汗を和らげる効果が期待できます。大豆製品を食べると、腸内細菌の作用により、「エクオール」という物質が作られます。このエクオールが女性ホルモンと同様の働きをすることで、更年期症状を和らげます。

ただし、日本人の場合は、約5割の人がエクオールを全く作れない体質とされているため、注意が必要です。その際は、大豆製品を摂取してもエクオールが生成されないので、サプリメント等で摂取する必要があります。

2-2.適度な運動

更年期の寝汗を改善するなら適度な運動をすることをおすすめします。適度な運動は、体温を一定に保つための体温調節機能を改善し、自律神経のバランスを整えます。ストレスを軽減する効果も期待できるので、負荷の軽い運動から習慣づけましょう。

具体的には、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。適度な運動をすることで、寝汗を軽減できるだけでなく、睡眠の質も高められるでしょう。

2-3.寝る前に水分を摂り過ぎない

寝る前に水分を摂り過ぎないようにすると、寝汗を軽減できる可能性があります。寝る前の水分の摂り過ぎは、大量の寝汗につながるだけでなく、頭痛やめまいを引き起こすこともあるため、注意が必要です。

ただし、寝ている間には、多い時で1リットルほど水分が失われることで、軽い脱水症状になることがあります。

脱水症状を避けるためにも、コップ一杯程度であれば水分補給をすることをおすすめします。水分補給は寝る直前ではなく、寝る1時間前までに済ませておきましょう。

2-4.リラックスできる寝室の環境づくり

就寝時の寝汗を改善するためにリラックスできる寝室の環境づくりをしましょう。部屋の湿度や温度が高すぎると、寝苦しさから寝汗をかいてしまう場合があります。寝室の温度や湿度を調節し,、快適に眠れる寝室にすることが大切です。

また、音楽やアロマオイルを活用してリラックスできる環境をつくると、睡眠の質も高められるでしょう。

2-5.吸水性の良い寝具を使用

更年期の寝汗は、睡眠の質を下げることがあります。寝汗をかいても、快適に眠るためには、吸水性の良い寝具を使用することが大切です。吸水性の良い寝具を使用すると、寝汗を吸収し、不快感を軽減します。

吸水性が高い素材として、綿やレーヨン、ポリエステルが挙げられます。これらの素材の寝具を使用することで、寝汗による中途覚醒を防ぎ、充分に睡眠をとれる可能性が高まります。

3.更年期の寝汗を放置するとどうなる

更年期の寝汗を放置していると、身体にさまざまな悪影響があらわれます。ここからは、更年期の寝汗を放置すると、身体にあらわれる症状について解説します。

3-1.ストレスが増える

寝汗を放置すると、ストレスが増加する可能性があります。寝汗を放置すると、寝苦しさから睡眠の質が下がり、日中のパフォーマンスが下がるためです。

そのストレスで、さらに寝汗をかくようになってしまうという悪循環に陥る場合も考えられます。ストレスを増加させないためにも、寝汗は放置せずに早急に対処することが大切です。

3-2.体調不良に陥る

寝汗を放置すると、体温調節がうまくできずに、体調不良に陥ることがあります。部屋が適温に保たれていたとしても、寝汗によって身体が冷えて、体調を崩す原因となることもあります。

寝ている間も不快感で目が覚めてしまうことも多く、メンタル面での不調にもつながりやすいでしょう。体調不良に陥らないためにも、吸水性の良い寝具に変えるなどの対策が必要となります。

3-3.睡眠障害

寝汗を放置していると、睡眠障害に陥ることがあります。寝汗が原因で熟睡できなくなるので、日中に睡魔に襲われ、パフォーマンスが下がります。加えて、寝付くのに時間がかかったり、中途覚醒したりすることが多くなるのです。

その結果、疲労感が溜まり心身に不調をきたす可能性があります。睡眠障害を避けるためにも、寝汗対策は早急に行うことが重要です。

3-4.皮膚トラブルの増加

寝汗を放置すると、肌トラブルを引き起こす可能性があります。特に多い症状はあせもです。大量の寝汗は、汗腺を詰まらせ、肌の炎症を起こすこともあります。加えて、ニキビ等の肌荒れ、乾燥肌の悪化も考えられるでしょう。

そのような肌トラブルを防ぐためにも、寝室にタオルを常備しておき、寝汗がひどい時には放置せず、ふき取るようにしてください。

4.更年期の寝汗を予防する方法

更年期の寝汗は、いくつかのポイントを意識して生活することで、ある程度予防することができます。更年期の寝汗に悩まないためにも、できることから生活に取り入れることが大切です。ここからは、更年期の寝汗を予防する方法について解説します。

4-1.腹式呼吸を意識して行う

腹式呼吸を意識して行うことで、自律神経を整える効果が期待できます。更年期の寝汗をはじめとする、さまざまな症状は呼吸が浅く、速くなっていることが多いとされています。この呼吸を続けていると、症状が悪化する可能性があるため、腹式呼吸を意識することが大切です。

深呼吸のような深い呼吸を意識的にすることで、自律神経の働きが安定し、不快な寝汗を予防する効果が期待できます。気持ちを落ち着かせることもできるので、日常から腹式呼吸を意識して生活してみましょう。

4-2.湯舟にしっかりと浸かる

更年期の寝汗を予防するためにも、日頃から湯舟にしっかりと浸かることを心がけましょう。湯舟に浸かることで、副交感神経にスイッチが入り、リラックスさせる働きがあります。

心身ともにリラックスすることで、自律神経の働きにアプローチし、寝汗を予防する効果が期待できるでしょう。睡眠の質を下げないためにも、湯舟に浸かるのは、就寝する1~2時間前までに済ませましょう。

4-3.ストレスをためこまない

ストレスは、自律神経を乱し、更年期の寝汗の原因となるので、ストレスをためないことが大切です。とはいえ、仕事や育児などで、ストレスを全くためないというのは困難でしょう。

ストレスを軽減させるためにも、リラックスできる時間を作ることが大切です。好きな音楽を聴いたり、アロマオイルを使用したりして、心身ともに落ち着ける方法を見つけておきましょう。そうすることで、ストレスがたまりそうなとき、適切な対策をとることで、更年期の寝汗を予防することにつなげられます。

4-4.身体に合う寝具を使用

更年期の寝汗は自律神経を整えることで予防できる可能性があるので、身体に合う寝具を使用して睡眠の質を高めましょう。寝具を選ぶ際には、好みや体質に合わせて選択することが大切です。

蒸れが気になるのであれば、通気性の良い寝具を、枕の高さが気になるのであれば、高さ調節ができる枕を選択すると良いでしょう。身体に合う寝具を使用すれば、睡眠の質が高まり、更年期の寝汗を予防することに繋がります。

5.更年期の寝汗対策にRecovery Sleepの寝具を検討しよう

更年期の寝汗対策には、Recovery Sleepの敷きパッドがおすすめです。Recovery Sleepの敷きパッドは、繊維に鉱石が練り込まれていることで、人体から放出される体熱を赤外線として輻射し、人体に温熱効果をもたらします。

Recovery Sleepの敷きパッドは、使用しているベッドパットに取り付けるだけなので、どんな寝具でも手軽に取りつけられるのも大きな魅力です。綿100%のサラリとした肌ざわりは、蒸れにくくシーズンを通してご使用いただけます。更年期の寝汗にもぴったりの商品といえるでしょう。

また、洗濯機で丸洗いができるのもうれしいポイント。日々のお手入れも簡単で、清潔な状態を保つことができます。更年期の寝汗対策にRecovery Sleepの敷きパッドを検討してみてはいかがでしょうか。

Recovery Sleep 敷きパッド

まとめ

今回は、更年期の寝汗について解説しました。更年期の寝汗はエストロゲンというホルモンの減少やストレスなどが原因だということがわかりました。病気も隠れている可能性があるため、寝汗があまりにもひどい場合は、医師の診察を受けることが大切です。

更年期の寝汗の対策法として、イソフラボンを積極的に摂取したり、適度な運動を生活に取り入れることが大切です。また、ストレスをためこまないように、リラックスできる環境づくりも対策として重要なポイントとなります。

更年期の寝汗に悩んでいる方は、本記事の内容を参考に、必要な寝汗対策をとり、睡眠の質を少しでも高めていただけたら幸いです。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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