【監修】敷きパッドや布団の収納方法は?収納場所や衣替えのタイミングについても解説!

冬は暖かく、夏は涼しく、季節によって体感温度を調節してくれる敷きパッド。敷きパッドは、シーズンごとに種類を変える必要があるものもあり、収納方法や収納場所に困ってしまう人も多いのではないでしょうか。収納を適当にしてしまうと、敷きパッドの劣化を早めてしまったり、カビ・ダニが発生したりすることがあるので、注意が必要です。

そこで今回は、敷きパッドや布団の収納方法と収納場所について解説していきます。この記事を読めば、収納方法や収納場所だけでなく、寝具の衣替えの時期についても知識を深めることができるでしょう。ぜひ、ご参考にしてください。

1.敷きパッドや厚手の寝具の収納方法

敷きパッドや厚手の寝具などは、正しく収納しないと、次のシーズンで使用できなくなってしまう可能性があります。はじめに、敷きパッドや厚手の寝具の収納方法について解説します。

1-1.十分なスペースがあるなら布団収納ケース

布団収納ケースは十分なスペースを確保できる人におすすめ。布団収納ケースは、布団を入れることを想定して作られているので、長期保管する場合でも安心です。積み重ねて収納したり、立てて収納したりと、スペースに合わせて収納の仕方を変えることが可能です。

サイズが豊富なのもうれしいポイント。持っている寝具のサイズに合ったものを選ぶことで、すっきりと収納できるでしょう。

1-2.コンパクトに収納するなら圧縮袋を使おう

限られたスペースに布団を収納するなら圧縮袋をチョイス。圧縮袋は布団を圧縮できるので、コンパクトなサイズにすることが可能です。圧縮方法には、掃除機で空気を抜くタイプと、手で押さえて空気を抜く方法があります。透明なものが多いので、中にどの寝具が入っているのか一目で確認できるのも魅力です。

ただし、羽毛布団は圧縮してしまうと、中の羽毛が折れたり潰れたりする可能性も。圧縮袋は、敷きパッドやシーツなどの薄手の寝具に向いているといえるでしょう。

1-3.インテリアとして活用するならクッションとして使用

敷きパッドや布団を中に入れてクッションとして使用できるカバーが販売されています。そのようなカバーを使用すれば、オフシーズンの寝具もクッションとして活躍します。クッションとして使用しているので、必要な時にすぐに取り出せて便利です。布団を収納する場所が確保できない人におすすめの方法といえます。

1-4.通気性を保つならハンギングラック

敷きパッドや薄手のシーツなら吊り下げて収納できるハンギングラックがおすすめ。密閉されていないので、通気性も抜群です。洗い替え用の寝具を置いておくのにも適しています。寝具の種類も一目で分かりすぐに取り出せるので、使用頻度の高い寝具を収納するときにハンギングラックは活躍するでしょう。

ただし、しっかりと整頓していれないと、乱雑にみえてしまうことも。種類ごとに分類する、畳み方を揃えるなどして入れると、見た目も綺麗に収納できるでしょう。

1-5.敷きパッドのみなら衣装ケースを活用

布団と違い、敷きパッドはかさばらないので、衣装ケースへの収納がおすすめです。敷きパッドは週に1度は洗濯すると良いので、洗い替えがあると大変便利です。衣装ケースに複数枚入れておけば、すぐに取り出せて使用できます。

衣装ケースに収納する場合は、積み重ねずに立てて収納すると良いでしょう。畳み方をそろえて立てて収納すると、種類がひと目で分かり使いたいものを取り出せます。

1-6.収納場所の確保が難しいのならクリーニング店へ

家での収納が難しいのであればクリーニング店の保管サービスを検討しましょう。クリーニング後に預かってもらえるので一石二鳥です。

しかし、クリーニング店へ預けると費用が高額になることも。急に預けている寝具が必要になったときでも、すぐに使用できないので注意が必要です。

2.敷きパッドや布団を収納する前にひと手間加えよう

敷きパッドや布団を収納する前にひと手間加えることで、ダニ・カビの発生などを防ぐことができるでしょう。次に、寝具を収納する前に行うひと手間について解説していきます。

2-1.シミ・ニオイの発生を予防するために洗濯しよう

洗濯機で洗える寝具については自宅で洗濯し、難しいようであればクリーニングに出すようにしましょう。汚れは時間が経ってしまうと、落とすのが困難になります。収納前に清潔な状態にしておくことで、次のシーズンに取り出せてすぐに使用できますし、シミ・ニオイの発生を予防する効果が期待できます。

2-2.ダニ・カビを防ぐならしっかりと乾燥させる

寝具を収納する前にしっかりと乾燥させると、ダニ・カビが防げます。万が一、湿気がこもっている状態で収納してしまうと、ダニ・カビが発生して寝具が使用できない状態になってしまうことも。そのため、風通しの良い場所でしっかりと中まで乾燥させることが大切です。乾燥させる際には洗濯表示を必ず確認し、適した場所で乾燥するようにしましょう。

2-3.ダニの死骸を掃除機で吸いとる

乾燥した寝具には、ダニの死骸が残っている可能性があります。また、完全に死滅していないダニがいる恐れも。そのまま収納してしまうと、ダニの死骸やフンがアレルギーの原因となることがあります。乾燥した後にしっかりと掃除機をかけ、ダニやほこりを吸い取りましょう。

2-4.湿気対策をしてカビの発生を予防しよう

収納場所の湿気対策は確実に行いましょう。しっかりと対策を行わないと、寝具は、収納している間に湿気がこもる可能性があります。風通しを良くするためにも、すのこを敷くのがおすすめ。網目状の棚を増やして、一枚ずつ布団を入れる方法もあります。隙間ができることで通気性が良くなり、湿気がこもるのを防げるでしょう。また、スペースに余裕を持たせてあげることで、布団が潰れる事無くふわふわした感触を保てます。防カビ・防湿シートを敷いても良いでしょう。

3.敷きパッドや布団の衣替えのタイミング

季節の変わり目は寝具の選び方が難しい時期でもあります。気温や体感を目安に、快適に眠れる寝具を選択しましょう。ここでは、衣替えのタイミングについて解説していきます。

3-1.秋から冬にかけての敷きパッドや布団の衣替え

秋から冬への衣替えは、室温が20℃を下回る日が何日か続いたら、検討するようにしましょう。15℃前後まで下がってくると夏用の寝具では肌寒さを感じるので、羽毛布団に切り替えると温かく眠れます。10℃前後になると、羽毛布団だけでは寒く感じるかもしれません。そのような場合は、毛布をプラスしてあげると快適な睡眠を得られるでしょう。

住んでいる地域によって、気温の変化の仕方が変わってきます。涼しい時期に入ったら、冬用の布団を取り出しやすい位置に移動しておき、寝る時に寒く感じたら使用できるような状態にしておくと良いでしょう。

3-2.春から夏にかけての敷きパッドや布団の衣替え

春から夏にかけての寝具の衣替えは、室温が20℃前後になったら検討を始めましょう。すぐに収納してしまうと、寒く感じたときに取り出しづらくなってしまいます。暑く感じる日が何日か続いて、夏用の寝具で十分事足りると感じたら、冬用の寝具を収納しましょう。
冬用の寝具を収納する際にも、洗濯・乾燥などのケアを必ず行うようにし、次のシーズンでも、すぐに使用できるように清潔な状態で収納することが大切です。

4.敷きパッドや布団の収納場所

敷きパッドや布団は適した収納場所を選ばないと、取り出しにくくすぐに使用できない可能性も。次に、寝具の収納場所について解説していきます。

4-1.使用頻度が少ない布団は高い場所へ

オフシーズンの寝具は手の届かない高い場所に収納しましょう。押し入れの一番上、天井裏など、普段使わないスペースを有効活用できます。ただし、取り出す際に、台などを使用する場合は、足を踏み外して怪我をすることのないよう、気をつけるようにしましょう。万が一に備え、高い位置に収納した布団を取り出す場合は、複数人で行うようにしてください。

4-2.取り出しやすさを重視するなら押し入れの下段へ

普段使用する寝具の収納場所は、押し入れの下段などの取り出しやすい位置に収納しましょう。普段使用する場合は、取り出しやすさはもちろん、収納のしやすさも重要なポイントになります。高い位置に収納してしまうと、毎回持ち上げる手間が増えてしまうので、収納するのを億劫に感じてしまうでしょう。そのため、毎日使用する寝具は、持ち上げる必要のない、低い位置に収納するのがおすすめです。キャスター付きのラックを使用すると、押し入れの中でかがんだりする必要がなくなるので、楽に収納できます。

4-3.すっきり収納するならソファ下やベッド下のスペースを活用

ソファ下やベッド下に収納スペースがあるのなら、そこに寝具を収納するとすっきりとした印象に。急な来客時にも、サッと取り出せて便利です。専用のケースやボックスに入れてラベリングをしておけば、どの寝具が収納されているかひと目で確認できます。

5.敷きパッドの買い替え時

敷パッドは、定期的に新しいものと交換することで、より清潔に使うことができるでしょう。衣替えをする際に敷きパッドの寿命が近づいていないか、チェックすることが重要
です。

5-1.汚れや臭いがとれなくなった

敷きパッドは一晩に平均して200ccの汗を吸っているといわれています。もし、汗を放置して洗濯をしなかったり、長い間同じシーツを使用していると、黄ばんだり匂いが染み込んで落ちなくなる可能性も。汚れた敷きパッドをそのまま使用していると衛生的に良くありません。汚れや匂いが取れなくなった敷きパッドは、なるべく早めに新しいものと交換するようにしましょう。

5-2.敷きパッドの機能が落ちてきた

敷きパッドの機能が落ちてきたときは、交換するタイミングといえるでしょう。例えば、冷感敷きパッドの場合は、長く使用していると、生地が摩耗しひんやり感が薄れてきます。就寝時に機能が感じられなくなった時は、新しいものと交換することを検討しましょう。

洗濯の方法によっても効果が持続する期間が変わってきます。長く使用し続けるためには、洗濯表示を確認して丁寧に洗濯をすると良いでしょう。

5-3.肌ざわりが変化した

毛玉が多くできてきて、肌ざわりがざらざらとしてきたのなら、買い替えを検討しましょう。素材によっても、毛玉のできやすさは変わります。ナイロンやポリエステルなどの素材は毛玉ができやすいので、就寝時に気になることも少なくありません。

毛玉の発生を抑えるには、タオルなどと洗濯物を分けて洗濯するとある程度は防げます。しかしながら、寿命が近づくとともに毛玉による違和感を感じることが多くなるので、新しいものと交換することをおすすめします。

5-4.ゴムがのびてきた

敷きパッドの裏面に施されているゴムが伸びてきてしまったら、新しく買い替えることを検討しても良いでしょう。ゴムは、敷布団と敷きパッドのずれを防止するためのものですが、使用しているうちにどうしても伸びてきてしまいます。裁縫が得意な人であれば、ゴムだけ付け替えることも可能ですが、寸法を間違えたりゴムの質が違ったりすることにより、機能を果たさなくなる可能性も。ゴムが伸びてきて、敷布団とのずれが気になるようであれば、新しいものと買い替えると、敷きパッドのずれを気にすることなく使用できるでしょう。

ゴムの劣化が気になる人は、フィットタイプがおすすめ。フィットタイプであれば、敷布団でもマットレスでも装着が簡単で、ぴったりフィットした状態で使用できます。

5-5.敷きパッドの寿命

敷きパッドの寿命は、使用頻度や種類によってさまざまです。毎日使用する人は、ワンシーズンで寿命を迎えることも少なくないでしょう。お手入れの仕方次第では、2~3年程度使用できることも。敷きパッドを長く使用するには、複数枚準備してローテーションで使用するか、季節によって使用する敷きパッドを変えるようにすると、寿命を長くできるでしょう。

まとめ

今回は、敷きパッドや布団の収納場所について解説してまいりました。敷きパッドや布団は部屋の収納スペースにより、収納方法が変わります。あなたのライフスタイルに合わせて、収納場所や収納方法を選択することで、使いたいときにすぐに使用できる状態で収納できるでしょう。ぜひ、今回の記事を参考に、寝具の収納方法を検討してみてください。今回は最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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