【監修】敷きパッドや布団の収納方法は?収納場所や衣替えのタイミングについても解説!

敷きパッドやかさばる寝具、収納方法や収納場所に困ることはありませんか?

衣替えをしたものの、どこにどう収納すればいいのか悩む人は多いものです。敷きパッドや寝具は適当に収納すると、劣化を早めてしまったり、カビやダニが発生し使えなくなったりすることも。正しく収納することが長持ちにつながります。

今回は、敷きパッドや布団をはじめ、かさばりがちな寝具を上手に収納する方法を解説します。衣替えのタイミングの見極め方や、買い替え時についてもご紹介。寝具の扱い方に迷っている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

1.敷きパッドや厚手の寝具の収納方法

敷きパッドや厚手の寝具は、体積が大きいゆえに、収納場所に困ってしまうこともあるのではないでしょうか。場所がないからと間違った収納をしてしまうと、寝具を傷めてしまうことも考えられます。

以下では、収納スペース別に、複数の収納方法をご紹介します。ぴったりの収納方法を見つけてください。

1-1.十分なスペースがあるなら「布団収納ケース」

十分なスペースを確保できる人は、布団収納ケースを活用するのがおすすめです。布団収納ケースは、布団を入れることを想定して作られているので、長期間保管する場合でも安心です。積み重ねて収納したり、立てて収納したりと、スペースに合わせて収納の仕方を変えることが可能です。

また、サイズ展開が豊富なので、持っている寝具のサイズに合ったものを選べます。適切なサイズを選ぶことで、すっきりと収納できるでしょう。

1-2.コンパクトに収納したいなら「圧縮袋」

限られたスペースに布団を収納する場合は、圧縮袋を選びましょう。圧縮袋は布団を圧縮できるので、コンパクトなサイズにすることが可能です。

圧縮方法は、大きく2パターン。掃除機で空気を抜くタイプと、手で押さえて空気を抜くタイプが販売されています。透明なものが多いので、中にどの寝具が入っているのか一目で確認できるのも魅力です。

ただし、羽毛布団は圧縮してしまうと、中の羽毛が折れたり潰れたりする可能性も。圧縮袋は、敷きパッドやシーツなどの薄手の寝具に向いています。自分が持っている寝具との相性を考慮して活用してみてください。

1-3.通気性を重視するなら「ハンギングラック」

軽量の敷きパッドや薄手のシーツであれば、吊り下げて収納できるハンギングラックを活用するのがおすすめ。密閉されていないので、通気性が抜群です。洗い替え用の寝具を置いておくのにも適しています。寝具の種類も一目で分かりすぐに取り出せるので、使用頻度の高い寝具を収納するときにハンギングラックは活躍するでしょう。

ただし、しっかりと整頓していれないと、乱雑にみえてしまうことも。種類ごとに分類する、畳み方を揃えるなどして入れると、見た目も綺麗に収納できるでしょう。

1-4.敷きパッドのみであれば「衣装ケース」

敷きパッドのみを収納する場合は、衣装ケースを活用するのがおすすめです。敷きパッドはかさばりにくいため、小さなスペースにも収納できます。

また、敷きパッドは定期的な洗濯が望ましいという観点からも、衣装ケースが便利。衣装ケースに複数枚入れておけば、すぐに取り出し、洗い替えとして使用できます。

衣装ケースに収納する場合は、積み重ねずに立てて収納すると良いでしょう。畳み方をそろえて立てて収納すると、種類がひと目で分かり、使いたいものを取り出せます。

1-5.「インテリアとして活用」する方法も

収納場所の確保が難しい場合は、クッションとして活用することを検討してみてはいかがでしょうか。ただクッションとして使うのではなく、専用のカバーを使用します。敷きパッドや布団を中に入れてクッションをつくる仕組みであり、オフシーズンの寝具を収納できます。

取り出したい時にすぐに取り出せる手軽さも魅力。寝具を収納する場所が限られている人におすすめです。

1-6.収納場所の確保が難しい場合は「クリーニング店」

家での収納が難しい場合は、クリーニング店の保管サービスを検討しましょう。クリーニング後に預かってもらえるので一石二鳥です。

しかし、クリーニング店へ預けると費用が高額になることも。急に預けている寝具が必要になったときでも、すぐに使用できないので注意が必要です。

2.敷きパッドや布団の収納場所

収納方法を押さえたところで、次は、収納場所について考えていきましょう。適した場所に収納することで、取り出す際のストレスを軽減できます。

2-1.使用頻度が少ない布団は高い場所へ

オフシーズンの寝具は、高い場所に収納するのが良いでしょう。押し入れの一番上、天井裏など、普段使わないスペースを有効活用できます。

ただし、取り出す際に、踏み台などを使用する場合は、足を踏み外して怪我をすることのないよう、気をつけてください。

2-2.取り出しやすさを重視するなら押し入れの下段へ

普段使用する寝具は、押し入れの下段などの取り出しやすい位置に収納しましょう。使用頻度の高い寝具は、取り出しやすく、収納しやすい場所に置いておくのが理想です。

高い位置に収納してしまうと、毎回持ち上げる手間が増えてしまうので、収納するのを億劫に感じてしまうでしょう。そのため、毎日使用する寝具は、持ち上げる必要のない、低い位置に収納するのがおすすめです。キャスター付きのラックを使用すると、押し入れの中でかがむ必要がなくなるので、楽に収納できます。

2-3.すっきり収納するならソファ下やベッド下のスペースを活用

ソファ下やベッド下に収納スペースがある場合は、そこに寝具を収納するとすっきりとした印象に。急な来客時にも、サッと取り出せて便利です。専用のケースやボックスに入れてラベリングをしておけば、どの寝具が収納されているかひと目で確認できます。

3.収納する前のひと手間が大事!次回快適に使用するために行いたいこと

敷きパッドや布団を収納する前にひと手間加えることで、次使う時に快適に使用できるでしょう。以下では、寝具を収納する前に行うひと手間について解説していきます。

3-1.【シミ・ニオイ対策】洗濯する

洗濯機で洗える寝具については自宅で洗濯し、難しいようであればクリーニングに出すようにしましょう。汚れは時間が経ってしまうと、落とすのが困難になります。収納前に清潔な状態にしておくことで、次のシーズンに取り出せてすぐに使用できます。シミ・ニオイの発生の予防にもつながるでしょう。

3-2.【カビ・ダニ対策】しっかりと乾燥させる

寝具を収納する前にしっかりと乾燥させると、ダニ・カビの発生を防げます。万が一、湿気がこもっている状態で収納してしまうと、ダニ・カビが発生して寝具が使用できない状態になってしまうことも。そのため、風通しの良い場所でしっかりと中まで乾燥させることが大切です。乾燥させる際には洗濯表示を必ず確認し、適した場所で乾燥するようにしましょう。

3-3.【アレルギー対策】掃除機で吸いとる

洗濯し、乾燥までを終えたとしても、ダニの死骸やフン、ほこりなどが残っている場合があります。そのまま収納してしまうと、アレルギーの原因になる可能性があるため、徹底的に対策したい人は、布団用の掃除機で表面を吸ってから収納するようにしてください。

3-4.【湿気対策】収納場所の環境を整える

寝具をどこに収納するかにもよりますが、収納場所の湿気対策は重要です。しっかり乾燥させたつもりでも、場合によっては敷きパッドや寝具が湿気を吸収してしまいます。収納場所にすのこを敷いたり、網目状の棚を活用したり、何かしらの隙間を作ることがおすすめです。本格的な対策が難しい場合は、防カビ・防湿シートを活用しても良いでしょう。

また、収納スペースに余裕を持たせることは、次回以降の快適さにつながります。布団が潰れるのを防ぐことで、ふわふわとした感触を保てるので、スペースに空きがある場合は、ぜひ実践してみてください。

4.敷きパッドや布団の衣替えのタイミング

寝具の収納方法や収納場所もそうですが、「そもそも衣替えのタイミングがよく分からない」という人もいるのではないでしょうか。衣替えにおいて重要なポイントは、気温や体感です。以下で、衣替えのタイミングについて具体的に解説します。

4-1.寝具の衣替えのタイミング|秋から冬

秋から冬への衣替えは、室温が20℃を下回る日が何日か続いたら、検討するようにしましょう。15℃前後まで下がってくると夏用の寝具では肌寒さを感じるので、羽毛布団に切り替えると温かく眠れます。10℃前後になると、羽毛布団だけでは寒く感じるかもしれません。そのような場合は、毛布をプラスしてあげると快適な睡眠を得られるでしょう。

住んでいる地域によって、気温の変化の仕方が変わってきます。涼しい時期に入ったら、冬用の布団を取り出しやすい位置に移動しておき、寝る時に寒く感じたら使用できるような状態にしておくと良いでしょう。

4-2.寝具の衣替えのタイミング|春から夏

春から夏にかけての寝具の衣替えは、室温が20℃前後になったら検討を始めましょう。すぐに収納してしまうと、寒く感じたときに取り出しづらくなってしまいます。暑く感じる日が何日か続いて、夏用の寝具で十分事足りると感じたら、冬用の寝具を収納しましょう。
冬用の寝具を収納する際にも、洗濯・乾燥などのケアを必ず行うようにし、次のシーズンでも、すぐに使用できるように清潔な状態で収納することが大切です。

5.敷きパッドの買い替え時

最後に、敷きパッドの買い替え時について解説します。敷きパッドは、定期的に新しいものに交換する必要がある寝具です。衣替えをする際に状態をチェックし、場合によっては処分・購入を検討しましょう。

5-1.汚れや臭いがとれなくなった

敷きパッドは一晩に平均して200ccの汗を吸っているといわれています。もし、汗を放置して洗濯をしなかったり、長い間同じシーツを使用していると、黄ばんだり臭いが染み込んでしまったりして落ちなくなる可能性も。

汚れた敷きパッドをそのまま使用していると衛生的に良くありません。汚れや臭いが取れなくなった敷きパッドは、なるべく早めに新しいものと交換するようにしましょう。

5-2.敷きパッドの機能が落ちてきた

敷きパッドの使い心地が悪くなったと感じたら、買い替え時です。例えば、冷感敷きパッドの場合は、長く使用していると、生地が摩耗しひんやり感が薄れてきます。就寝時に機能が感じられなくなった場合は、新しいものとの交換を検討しましょう。

洗濯の方法によっても効果が持続する期間が変わってきます。長く使用し続けるためには、洗濯表示を確認して丁寧に洗濯をすると良いでしょう。

5-3.肌ざわりが変化した

毛玉が多くできてきて、肌ざわりがざらざらとしてきた場合は、買い替えを検討しましょう。素材によっても、毛玉のできやすさは変わります。ナイロンやポリエステルなどの素材は毛玉ができやすいので、就寝時に気になることも少なくありません。

毛玉の発生を抑えるには、タオルなどと洗濯物を分けて洗濯するとある程度は防げます。しかし、寿命が近づくとともに毛玉による違和感を感じることが多くなるので、新しいものと交換することをおすすめします。

5-4.ゴムがのびてきた

敷きパッドの裏面に施されているゴムが伸びてきてしまったら、新しく買い替えることを検討しても良いでしょう。ゴムは、敷布団と敷きパッドのずれを防止するためのものですが、使用しているうちにどうしても伸びてきてしまいます。裁縫が得意な人であれば、ゴムだけ付け替えることも可能ですが、寸法を間違えたりゴムの質が違ったりすることにより、機能を果たさなくなる可能性も。ゴムが伸びてきて、敷布団とのずれが気になるようであれば、新しいものと買い替えると、敷きパッドのずれを気にすることなく使用できるでしょう。

ゴムの劣化が気になる人は、フィットタイプがおすすめ。フィットタイプであれば、敷布団でもマットレスでも装着が簡単で、ぴったりフィットした状態で使用できます。

5-5.敷きパッドの寿命

敷きパッドの寿命は、使用頻度や種類によってさまざまです。毎日使用する人は、ワンシーズンで寿命を迎えることも少なくないでしょう。お手入れの仕方次第では、2~3年程度使用できることも。敷きパッドを長く使用するには、複数枚準備してローテーションで使用するか、季節によって使用する敷きパッドを変えるようにすると、寿命を長くできるでしょう。

まとめ

敷きパッドや寝具の収納方法は、自宅のスペースや寝具の種類によってさまざまです。使用頻度が高い寝具は、使いたい時にすぐに使える状態が理想です。一方、あまり使わない寝具は、高いところにしまっておいても良いでしょう。自分に合った収納方法・場所を見つけることで、衣替えのストレスを軽減できます。

併せて、衣替えのタイミングや寝具の寿命も意識してみてください。シーズンに合った寝具を正しく使用することが、快適な眠りにつながります。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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