【監修】敷きパッドやシーツの正しい使い方とは?おすすめの商品についても解説します

敷きパッドの正しい使い方

「敷きパッドやシーツはどの順番で敷いたらいいの?」「敷きパッドは本当に必要なのか?」など、寝具や睡眠の質について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。敷きパッドやシーツを正しく使用せずに適当に扱っていると、清潔さを保てなかったり、良質な睡眠を得られなかったりする場合があります。そこで今回は、敷きパッドやシーツの使い方について解説していきます。この記事を読むことで、敷きパッドやシーツなどの寝具の正しい使い方が理解できるようになります。また、おすすめの敷きパッドについても紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.敷きパッドとは

敷きパッドは、快適な睡眠を得るための多くの役割を担っています。これから敷きパッドについて詳しく解説していきます。

1-1.敷きパッドの役割

敷きパッドを使用することで、寝心地を快適なものにし、肌触りを良くする役割があります。季節や体質に合わせて素材を変えることで、心地よい寝心地を手軽に得られる点も嬉しいポイントです。
また、マットレスを汚れから守る役割も。人間は、寝ているときに多くの汗をかきます。その汗がマットレスに染みついてしまうと、「黄色ぶどう球菌」が繁殖してしまったり、カビやダニの温床になったりする可能性があります。そのような不衛生な状態を防ぐためにも、寝具に敷きパッドを使用することが大切なのです。

1-2.敷きパッドとベッドパッドの違い

ベッドパッドと敷きパッドの違いは用途にあります。ベットパッドは一般的に、マットレスの上に敷いて使用します。そうすることで、マットレスのかたさを軽減したり、汚れるのを防ぐ役割があります。一方敷きパッドは、マットレスの汚れを防ぐことはもちろん、身体に直接触れるため、素材によって、体感温度を変えたり、好みの感触にカスタマイズできます。敷きパッドを変えることで、あなたの好みに合わせた睡眠環境を得られるでしょう。

1-3.敷きパッドの正しい使い方

敷きパッドは、寝具の一番上、すなわちあなたの身体のすぐ下に敷くようにします。四隅にゴムがついているものがほとんどですので、位置ずれ防止のためにも、ゴムで四隅を固定するようにしてください。直接肌に触れるため、素材にこだわってあげると、より快適な睡眠がとれます。夏の暑い時期には、吸水性に優れたサラッとした素材のものを、冬の寒い時期には保温性にすぐれたものを選んであげるとよいでしょう。身体の汗を直接吸うため、適度に洗濯すると、清潔さを保つことができます。

2.敷きパッドの素材別の特徴

寝心地や体感温度を素材によって変えられる敷きパッド。
そんな敷きパッドにはどのような素材があるのか、それぞれの特徴について解説していきます。

2-1.綿

綿はタオルにもよく使われているので馴染みがある方も多いのではないでしょうか。吸水性や吸湿性に優れ、汗や湿気もしっかり吸います。この優れた吸水性から、肌着や下着にも多く使用されています。また、蒸れにくくサラサラとした状態を保ちやすいため、敷きパッドとして1年を通して快適に使えます。ただし、手入れの仕方によっては、色落ちしやすくなるため注意が必要です。直射日光や紫外線に長く当ててしまうと、変色や退色の原因となるため控えるようにしましょう。

2-2.ポリエステル

ポリエステルは、樹脂と石油を化学合成させて作った合成繊維のことを指します。熱に強く、摩擦にも強いため、あらゆる面で耐久性に優れている素材です。デメリットとして、静電気が発生しやすいという点が挙げられます。肌へのダメージが他の生地に比べて大きいため、敏感肌の方や、赤ちゃんが使用する際には注意が必要です

2-3.シルク

シルクは、蚕(かいこ)の繭から作られる天然の繊維です。軽くて柔らかい肌触りで、皮膚への刺激がとても少ないというメリットがあります。夏でもひんやりとしていて、蒸れにくくサラッとした肌ざわりを保ちます。
デメリットとしてあげるとすれば、摩擦に弱い、紫外線で変色しやすいという点が挙げられます。傷も目立ちやすい繊細な素材ですので、引っかけたりこすったりしないように気を付けなければなりません。

2-4.羊毛

羊毛は弾力性と保温性に優れ、セーターやマフラーにも多用されています。さらに放質性や通気性にも優れているという点から、汗をかいても快適に使用できます。シワにもなりにくく、シワになったとしても回復しやすいというメリットも。
ただし、水を含んだ状態でもみ合わせたりすると、縮んで硬くなってしまう特性があります。羊毛の敷きパッドを洗濯をする際には細心の注意を払わなければなりません。

2-5.麻

麻は吸湿性と発散性に優れています。天然性の中では、最も涼しさを感じられる繊維ですので、暑い夏との相性が非常に良いです。また、天然繊維の中で最も強靭な素材とされ、水に濡れると強度が増すというメリットがあります。そのため、洗濯も気兼ねなく行うことができ、清潔を保つことができます。ただし、質感に特徴があるため、好き嫌いがわかれる素材といえるでしょう。

2-6.アクリル

アクリルは、ポリエステルやナイロンと並んで「3大合成繊維」といわれています。セーターによく使われる素材でもあり、ふっくら柔らかく、シワになりにくいのが特徴です。洗濯しても縮まないのでお手入れがしやすいのもアクリルの魅力の1つです。
デメリットとして、吸水・吸湿性に劣る点があげられます。睡眠時には、汗を大量にかきますので、その点で、安眠を妨げてしまう可能性があります。

2-7.レーヨン

レーヨンはシルクによく似た素材で、肌ざわりがとても滑らかです。通気性・吸湿にも優れていて、熱の移動が速いため、冷感タイプの敷きパッドによく使用されています。
水や熱に弱いため、洗濯の際には注意が必要です。また、シワにもなりやすいため、干し方を工夫することが大切です。

3.敷きパッドのタイプ別の特徴

敷きパッドは、素材の他にも使用用途によってさまざまなタイプにわかれています。敷きパッドのタイプ別の特徴を解説します。

3-1.冷感タイプ

夏に快適に使用できる敷きパッドとして、冷感タイプの敷きパッドが挙げられます。この敷きパッドは夏に使用することで、体感温度を下げる役割があります。冷感パッドと一言にいっても、使われている素材によっては、ひんやり感が強いもの、肌触りが硬いものや柔らかいものなど、特徴はさまざまです。

3-2.化学繊維起毛タイプ

マイクロファイバーや、ポリエステル、アクリル繊維などが使用された起毛タイプの敷きパッドは、主に冬用の敷きパッドとして使われています。肌触りがふわっとしていて、保温性が高いのが特徴です。寒い時期でも、起毛タイプの敷きパッドは暖かさを感じられるため、大変おすすめです。

3-3.キシリトール加工

キシリトール加工は、キシリトールが水と反応して、熱を吸い込む「吸熱反応」を利用し、冷たさを生み出す繊維機能加工のことを指します。触れた瞬間に冷たさを感じられるため、暑い夏に使用するのがおすすめです。

3-4.吸湿発熱

吸湿発熱タイプの敷きパッドは汗を吸うことによって、発熱する特徴があります。これは、水蒸気が水に変わるときに熱を発する性質を利用しているためです。近年では、下着などにも多く使われている吸湿発熱タイプは、敷きパッドに使用することで、寒い冬でも暖かく眠ることができるでしょう。

3-5.抗菌防臭

睡眠環境の清潔さにこだわるのであれば、抗菌防臭効果のある敷きパッドを選択すると良いでしょう。菌が付着するのを防ぐだけでなく、汗などの気になる臭いを防いでくれます。素材はさまざまで、シーズンを通して使用できるものもあります。
洗濯しても、臭いが気になるという方におすすめの敷きパッドです。

4.シーツとは

敷きパッドを使用している場合は、シーツを使わないという方も多いのではないでしょうか。シーツにはどのような役割があるのか、詳しく解説していきます。

4-1.シーツの役割

シーツは布団やマットレスをくるみ、保護をします。合わせて、吸湿の機能もあり、汗による湿気を抑える効果も。敷きパッドと併用することで、敷きパッド単体で使用したときよりもさらに汚れを防げるというメリットがあります。

4-2.シーツの種類

シーツの種類は主に2種類あります。
・一般的なシーツ
・ボックスシーツ
一般的なシーツは、一枚の布でできています。そのため、多少ベッドのサイズが変わっても、シーツは同じものを使用できます。ただし、四隅を織り込む必要があるため、ベッドメイキングに手間がかかります。また、ずれやすく素材によってはシワが目立ってしまうのもデメリットに挙げられます。一方、ボックスシーツは底の四隅のゴムにより、シーツを織り込むことなくマットレスに装着できます。ベッドメイキングの手間が省けますし、寝返りをうってもずれにくいという点が大きなメリットです。デメリットとして挙げられるのは、サイズが決まっているという点です。耐久性も低く、ゴムの部分が何度も使用すると伸びやすく、切れたりする場合もあります。

4-3.シーツの正しい使い方

ボックスシーツはマットレスにかぶせるだけで簡単に使用できます。かぶせる時に、対角線上に角をかぶせてあげると、一度はめたところがはずれることなく、スムーズに取り付けることができます。

一般的なシーツについては四隅をしっかりと織り込んでから使用すると良いでしょう。この時、三角に折ってあげると、四角で織り込むよりも摩擦力が増し、ずれにくくなります。
また、シーツには裏表がありますので、肌触りの良い方を表面にして取り付けるようにしてください。

5.敷きパッドとシーツを敷く順番

敷きパッドとシーツを敷く順番には大きく分けて3通りほどあります。つぎに敷きパッドとシーツを敷く順番について解説します。

5-1.必要最低限で良い人はマットレス→シーツ

寝具にお金をかけたくないという方は、敷きパッドを使わず、マットレスの上に直接シーツを敷きましょう。シーツを敷くことでマットレスが汚れるのをある程度防ぐことができます。素材によっては、汗の吸収に向いていないものもあるので、きちんと性能を確認してから使用しましょう。

5-2.一般的な使い方はマットレス→シーツ→敷きパッド

マットレスと敷きパッドの間にシーツを敷くことで、大半の汚れを防ぐことができるため、おすすめです。夏は冷感のものや吸湿性に優れた敷きパッドを使用するとよいでしょう。寒い時期には、保温性を重視し、起毛の素材のものを使うと肌触りも気持ちよく快適な睡眠を得られます。

5-3.寝心地を重視したい方はマットレス→ベッドパッド→シーツ→敷きパッド

マットレスとシーツの間にベッドパッドを敷くことで、マットレスの汚れを防ぐことができます。スプリングの当たりが気になる場合にもベッドパッドを敷くのがおすすめです。素材がウレタンやラテックスだと、丸洗いが出来ないため、敷きパッドと併用するとよいでしょう。

6.使い方が簡単なおすすめ敷きパッド

Recovery Sleepの敷きパッドはマットレスでも敷布団でも簡単に取り付けられます。洗濯機で丸洗いもできるためお手入れも簡単。手軽に清潔さをキープできます。
ザラザラ感のない柔らかな肌触りも魅力の1つです。また、鉱石が練りこまれた中綿を使用しているので、血行促進や疲労軽減の効果も期待できます。
赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広く快適に使用できるRecovery Sleepを検討してみてはいかがでしょうか。

Recovery Sleep敷きパッド

まとめ

今回は敷きパッドとシーツの正しい使い方について解説していきました。寝具は、自分に合ったものを使うと、快適な睡眠を得られ、日々の疲れを次の日に持ち込みにくくなります。この記事で紹介したRecovery Sleepは敷きパッドタイプの寝具で、敷くだけで手軽に血行促進や疲労軽減の効果が期待できます。育児中で疲れがたまっている方、赤ちゃんやご高齢の方まで幅広く快適にご使用いただけるので、プレゼント等にも最適です。日々のパフォーマンスを向上していくためにも、Recovery Sleepを毎日の睡眠のお供に検討してみてはいかがでしょうか。今回は最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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