【監修】寒い冬の夜もぐっすり快眠!寝る時の暖房の効果的な使い方について解説します

「冬寝る時に暖房の使用方法がわからない。」
「冬寝る時に暖房を使用すると喉が痛くなる。」
など、冬寝る時に暖房を使用する際、このような悩みがある人は多いのではないでしょうか。冬に暖房を使用することは、睡眠の質をアップさせることにつながります。ただし、長時間つけっぱなしにすると、身体の不調をきたす原因となるため、正しく使用することが大切です。

そこで今回は、冬寝る時の暖房の使い方について解説してまいります。暖房器具を使用する際の注意点などについても触れていますので、快適な冬の睡眠をサポートするためにも、ぜひご参考にしてみてください。

1.冬寝る時に暖房を使用して睡眠の質をアップ

冬は、寒さによる体温調節の乱れや乾燥した空気が原因で睡眠の質が下がりやすいとされています。加えて、深部体温(体の中の体温)が上がることも睡眠の質が下がる原因といえます。冬は、体を温めようとして厚手の布団や服を着込むことが多いので、熱がこもって深部体温まで上昇してしまうのです。

このように、冬には睡眠の質が下がる要因が多くあります。睡眠の質を下げないためにも、暖房を適切に使用して睡眠の質をアップしましょう。そうすることで、寒い冬でも快適に眠りにつくことができます。

2.冬寝る時の暖房の使用方法

冬に暖房を使用して部屋を暖めることで、睡眠の質をアップできます。ただし、やみくもに暖房をつけては逆効果となることがあるため、適切な方法で使用することが大切です。ここからは、冬寝る時の暖房の使用方法について解説してまいります。

2-1.就寝前に暖房で部屋の温度を20℃前後に温めておく

冬は20℃前後に室温を温めると良いでしょう。寒いからといって部屋を暖め過ぎてしまうと、就寝中に汗をかきすぎてしまい、睡眠の質が下がる恐れがあります。加えて、風邪や倦怠感などの体調不良に繋がる恐れもでてくるでしょう。

そのような事態を防ぐためにも、冬は夏の就寝時の適切な室温(26〜28℃)よりも低い温度に設定しておくことが大切です。部屋を事前に暖めておくことで、布団の中に入ってからスムーズに入眠することをサポートします。就寝する30分前から暖房でしっかりと部屋を暖め、睡眠環境を整えておきましょう。

2-2.暖房のタイマーを組み合わせて温めすぎるのを防ごう

暖房のタイマーを組み合わせることで、部屋が暖まりすぎるのを防ぎます。暖房のタイマーは、入眠から3〜4時間後に暖房が切れるようにセットします。入眠から約4時間は深い睡眠が得られるため、このときに適温にしておくことが大切です。

ただし、このまま朝まで暖房が切れた状態にしていると、朝、部屋の温度が下がりすぎてしまい、スムーズに起きられない可能性があります。そのため、起床する予定時刻の1時間前に暖房がつくようにタイマーをセットするようにしてください。そうすることで、起床するころに部屋の温度が暖められ、快適に起床することができます。

2-3.寒さが厳しい夜は湯たんぽとの併用がおすすめ

寒さが厳しい夜には、暖房に加えて湯たんぽを併用することをおすすめします。布団の中を湯たんぽの自然な暖かさで暖めることで、冷たい寝具に入った時の末梢血管の収縮を防げます。

湯たんぽはお湯を入れるだけなので、節電できるのもうれしいポイント。火事になる恐れがなく、安心して長く使用できる便利なアイテムです。暖房だけでは、布団の中が冷えて感じる寒い夜には、湯たんぽを使用して布団の中をしっかりと暖めましょう。

2-4.冬寝る時は部屋を加湿する

冬に暖房を使用して寝ると、部屋が乾燥しやすく、喉を傷める原因となることがあります。そのため、暖房を使用する際は、部屋をしっかりと加湿しておくことが大切です。このとき部屋の湿度は40~60%に設定しておくと乾燥を和らげることができるでしょう。

ただし、加湿のしすぎには注意が必要です。加湿をしすぎると、結露によりカビが発生する事があります。結露を防ぐためにも、加湿器は窓際に置くのではなく、床よりも少し高い位置に設置するようにしましょう。

3.冬寝る時に暖房を使用するときの注意点

冬寝る時に暖房を使用する際は、いくつか注意すべき点があります。この注意点を守らなかった場合、火災ややけどのリスクがあるため、注意点を守って使用しましょう。ここからは、冬寝る時に暖房を使用するときの注意点について解説してまいります。

3-1.暖房器具による火災に注意

冬に暖房器具を使用する際には、火災が起きないように気をつけなければなりません。とくに、電気ヒーターを使用する場合は、寝ているときに布団がヒーターにかかってしまい
火災が発生する事案が多くみられます。ヒーターを使用する場合は、布団から離れた位置で使用することが大切です。

また、ガスストーブを使用する際は、火事の危険性に加え一酸化炭素中毒になる危険性があります。ガスストーブを使用する場合は、定期的に換気をしなければなりません。そのため、就寝時に暖房器具を使用する場合は、ガスストーブではなく、エアコンを使用することをおすすめします。

3-2.低温やけどに気をつける

湯たんぽや電気毛布など、それほど温度が高くなくても、長い時間身体に触れていると低温やけどをする恐れがあります。低温やけどは、気がつくのが遅くなることが多く、気づいた時には重症化していることもあるため、注意が必要です。

低温やけどを防ぐためにも、湯たんぽや電気毛布は、なるべく同じ部分に触れ続けないようにしましょう。

また、ホカロンを貼ったまま寝ることも低温やけどにつながります。就寝までにホカロンの使用はやめ、就寝中の低温やけどを防ぐようにしましょう。

4.冬寝る時に暖房を使用するメリット

冬寝る時に暖房を使用すると、さまざまなメリットが生じます。寒さが厳しい冬には暖房を使用して、快適な眠りをサポートしましょう。ここからは、冬寝る時に暖房を使用するメリットについて解説してまいります。

4-1.寒い冬でも睡眠の質が向上する

寒さが厳しい冬でも暖房を使用すれば、部屋の温度を快適に保つことができ、睡眠の質を上げられます。もし、10℃以下の部屋で、暖房を使用しないまま眠りにつこうとすると、交感神経が高まったり、手足の末梢血管が収縮したりして、睡眠の質が下がる可能性があります。

寒い冬でも、質の高い睡眠をとるためにも、暖房器具の使用をおすすめします。ただし、冬寝る時の暖房の使用は、部屋が乾燥し過ぎてしまう可能性があります。喉を傷める原因ともなりますので、加湿器を併用し、部屋が乾燥しすぎないような環境づくりをこころがけるようにしましょう。

4-2.赤ちゃんの快眠をサポート

冬寝る時に暖房を使用すれば、体温調整が難しい赤ちゃんの快眠をサポートします。赤ちゃんの眠りを、寒さで妨げないためにも、室温を少し高めの23〜25℃くらいに設定しておきましょう。

赤ちゃんは、鼻の粘膜、肌がとてもデリケートなので、大人よりも、温度や湿度に気を配る必要があります。乾燥しすぎないように、湿度を50〜60%に保つようにしてください。

赤ちゃんが快適に眠れるかは、部屋の温度だけでなく、赤ちゃんが汗ばんでいないか、手足が冷えすぎてないかも合わせて確認するようにしましょう。

4-3.朝に暖房で温めておくことでスッキリと目覚められる

寒い冬の朝は、暖かい布団の中から出たくなくなるものです。暖房のタイマーを使用して、起床1時間前に部屋を暖めはじめれば、部屋が暖められ、朝寒くて起きたくなるという状況を回避できます。明け方は特に気温が下がるため、寝る前よりも室温が低くなりがちです。起床前の設定温度は高めに設定しておくと、快適に起床できるでしょう。

5.冬寝る時に暖房を使用するデメリット

冬寝る時に暖房を使用すると、睡眠の質を高められるなどのメリットがありますが、デメリットもあるので、注意が必要です。次は、冬寝る時に暖房を使用するデメリットについて解説してまいります。

5-1.乾燥することで喉を痛めやすい

寝る時に暖房を使用すると、部屋が乾燥していまいます。部屋の乾燥は、喉を痛めてしまう原因となるため、暖房の使いすぎには注意が必要です。寝る時に暖房を使用する場合には、加湿器を併用したり、タイマーを使ったりしながら、乾燥させないような工夫をするようにしましょう。

ほかにも、濡れタオルを干したり、観葉植物をおくのもおすすめです。部屋の環境に合わせて、乾燥対策を行うようにしてください。

5-2.肌が乾燥することがある

睡眠中に暖房をつけていると、肌の水分量が低下し、乾燥してしまう可能性があります。
長時間の暖房は、肌の水分量を空気中に蒸発させてしまうためです。肌が乾燥すると、肌荒れやシミなどの肌トラブルにつながります。

暖房による肌の乾燥を防ぐためにも、部屋の湿度が下がらないように気を配らなければなりません。加えて、肌の保湿対策も入念に行い、就寝時の肌の乾燥を防ぐようにしましょう。

5-3.電気代が高くなってしまう

就寝時に暖房をつけっぱなしでいると、電気代が高くなってしまう可能性があります。エアコンの機種や性能にもよりますが、就寝時に暖房をつけっぱなしにした場合、消した場合と比べて月5000円程度高くなってしまいます。

しかしながら、冬に暖房を消して寝るのは、寝つきにくいですし、睡眠の質を下げてしまうでしょう。冬寝る時に、電気代を少しでも節約するには、タイマー機能を活用することをおすすめします。そうすることで、つけっぱなしにするよりは、ある程度電気代を抑えられるでしょう。

また、暖房の設定温度を1度下げるだけでも電気代の節約につながります。厚手のカーテンや断熱フィルムを窓に貼ることで、熱が逃げるのを軽減できます。室内に入る冷気もカットできるので、設定温度を下げても快適な室温を保てるでしょう。

6.冬寝る時に睡眠の質をアップするなら寝具にもこだわろう

冬寝る時に暖房に加え、寝具にもこだわると、より睡眠の質をアップできます。掛け布団には羽毛布団がおすすめ。保温性が高く、寒い冬でも暖かく眠ることができます。加えて、掛け布団に毛布をプラスすれば保温力を高められます。寝心地も心地よく、さらに睡眠の質をあげられるでしょう。

底冷えが気になるなら、敷布団を厚手のものにしましょう。厚手の敷布団を選ぶことで、床からの冷気をシャットダウンできます。

加えて、マイクロファイバー素材や遠赤外線タイプの敷きパッドを使用することで保温性を高められます。ご使用の布団に取りつけるだけなので、手軽に使用できるのもうれしいポイントです。

寝具にこだわると、寒さの厳しい冬でも快適に眠れます。睡眠の質を下げないためにも、冬用の寝具を準備しておきましょう。

7.寒い冬を乗り切るならRecovery Sleepの寝具がおすすめ

寒い冬を乗り切るならRecoverysleepの寝具がおすすめです。Recoverysleepの寝具は自然の鉱石が練り込まれていることで、赤外線を輻射し、温熱効果をもたらします。ご使用の敷布団や枕に取りつけるだけなので、手軽に使用できます。取り外しも簡単で、丸洗いができるので、清潔さをキープできるのも魅力のひとつです。

冬に使用するなら、ヒートモイストマイクロファイバーの寝具がおすすめ。保湿性のある表地がしっとりとした質感を生み、乾燥を軽減します。静電気の発生を抑制する加工を施しているので、冬場のストレスを大幅に軽減できるでしょう。

Recovery Sleepでは、敷きパッドや枕パッドなど快適な眠りをサポートする商品を多く取り扱っています。冬の睡眠の質をアップするためにも、Recovery Sleepの寝具を検討してみてはいかがでしょうか。

Recovery Sleepプレミアムホット敷きパッド

Recovery Sleepプレミアムホット枕パッド

まとめ

今回は、冬寝る時の、暖房の使い方について解説してまいりました。暖房を適切に使用することで、冬の睡眠の質をアップできます。タイマーを組み合わせたり、湯たんぽを併用したりして、快適な睡眠をサポートしましょう。

ただし、暖房を長時間使用すると、部屋を乾燥させてしまいます。乾燥しすぎると、肌トラブルや喉を傷める原因となるため、濡れタオルを干したり、加湿器をおくなどして、湿度が下がらないように気をつけましょう。

この記事を参考に、暖房を正しく使用し、寒い冬でも快適に眠れるように少しずつ環境を整えていきましょう。

この記事の監修者

休養 × 疲労回復の専門家
睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター
日本リカバリー研究所 所長

福田 英宏 (フクダ ヒデヒロ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)卒業後、㈱Recovery Adviserを立ち上げ「休養」「疲労回復」の専門家として多くのアスリートやスポーツチーム、競技団体の競技力向上をめざした休養サポートを行う。

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